2013年に、ぼくは『ネット選挙とデジタル・デモクラシー』(NHK出版)と『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』(東洋経済新報社)という2冊の本を書きました。今日、細川元首相の都知事選への立候補の表明がありましたが、政治の季節が訪れると、この2冊は季節の風物詩のように動きます。この2冊は、意見似て見えますが、実は別種の書籍です。その点を説明したいと思います(みなさんに、両方を手にとっていただくために!(笑))。
これは時系列でいうと、『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』(東洋経済新報社)は、ネット選挙解禁直前に、解禁までの歴史的経緯や先行研究を取りまとめ、ネット選挙の課題と可能性、それから、当時Twitterを使っていた「Twitter議員」のデータ分析等をコンテンツにしています。
他方で、『ネット選挙とデジタル・デモクラシー』(NHK出版)は、初めて国政選挙でネット選挙が解禁された2013年の参院選の速報的分析を中心に、政策マーケティングの歴史、可能性と課題、鯖江のオープンデータ、海賊党などの事例を書いています。また関係諸氏(ただし、政治家除く。政治家のみなさんについては、また別の機会があればいいのですが・・・)のインタビュー等を収録しています。したがって、両者のコンテンツは一部重複するところはあるものの、重複していない箇所が多く、言ってみれば姉妹編になります(なので、片方を手にとった方は、ぜひ両方を手にとって下さい(笑))。
あとデータジャーナリズム、とくにネット選挙報道の可能性と課題についての書籍を書いて、ネット選挙シリーズを3姉妹にしたいなあ。2015年は統一地方選挙、2016年は(たぶんダブル)国政選挙の年なので、可能性がある版元さんがあれば、ぜひご連絡いただけると嬉しいです・・・