2017年3月31日金曜日

3月25日付け西日本新聞に九州大学大賀哲先生が『不寛容の本質』の書評を書いてくださいました。


3月25日付け西日本新聞に九州大学大賀哲先生が『不寛容の本質』の書評を書いてくださいました。嬉しい。
なんと、ブログには別のコンパクトな書評も。

西日本新聞
http://toruoga.net/2017/03/23/1789

ありがたいことです。



「賢人論。」第36回(前編)西田亮介さん「シルバーデモクラシーは存在するという現実をまずは直視すべき。年長世代と若年世代の利益のギャップが厳然としてある」

『不寛容の本質』の販促で、という依頼が経済界編集部に来たので、インタビューに答えました。前編、中編、後編、という構成らしいです。

「賢人論。」第36回(前編)西田亮介さん「シルバーデモクラシーは存在するという現実をまずは直視すべき。年長世代と若年世代の利益のギャップが厳然としてある」
http://www.minnanokaigo.com/news/special/ryosukenishida1/

2017年3月29日水曜日

2017年3月29日Abema NEWS「けやきヒル's NEWS」コメンテータでした。

 2017年3月29日Abema NEWS「けやきヒル's NEWS」コメンテータでした。キャスターは徳永有美さん。来週から授業が始まり第1クウォーターの授業と重複するので、2ヶ月弱お休みで代打要員となりますが、引き続き「けやきヒル's NEWS」をよろしくお願いします。

2017年3月29日TBS「白熱ライブ ビビット」にVTRコメントしました。

  2017年3月29日TBS「白熱ライブ ビビット」にVTRコメントしました。総理夫人関連です。

2017年3月28日火曜日

先週末から今週にかけて森友学園問題関連でいろいろVTR出演しました。

先週末から今週にかけて、森友学園問題、安倍昭恵氏関連でいろいろVTR出演しました。テレビ朝日「スーパーJチャンネル」TBS「新・情報7daysニュースキャスター」BS-TBS「週刊報道LIFE」CX系「とくダネ!」。改めてテレビの制作陣の皆さんの慌ただしさを感じました。お疲れさまです。

ほかに、たぶん、今週号の『AERA』とか、

なぜ安倍昭恵夫人の言動は「軽い」のか? 神さまに呼ばれ「自分探し」 (1/3) 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版 https://dot.asahi.com/aera/2017032700051.html

同僚の中島岳志さんの通信社の論壇時評とかにも。

ナチュラルとナショナル 日本主義に傾く危うさ 中島岳志:論壇時評:中日新聞(CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/rondan/list/CK2017032802000224.html?ref=rank

なんだか総理夫人評論家と化していますが、基本的には下記の一連のエントリで書いたように、1度呼び出されたのを機会にインタビューしてきただけです。

「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 安倍昭恵氏インタビューhttp://blogos.com/article/197071/

安倍昭恵さんとの「対談」と、その影響力、政治性について(西田亮介) - Y!ニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20161027-00063761/

辻元清美議員の「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書の不誠実さ(西田亮介) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20170308-00068462/

2017年3月27日『モーニングCROSS』コメンテータでした。

2017年3月27日『モーニングCROSS』コメンテータでした。

2017年3月25日土曜日

2017年3月24日付毎日新聞朝刊にコメントしました→「<森友学園>「昭恵リスク」鮮明に 「奔放な言動」直感的…」

2017年3月24日付毎日新聞朝刊にコメントしました。インターネットにも公開されていました。

<森友学園>「昭恵リスク」鮮明に 「奔放な言動」直感的…(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170323-00000116-mai-soci

下記のインタビューが、時局柄メディアの関心を強く集めているようで、多くの取材依頼が来ています。

昭恵夫人「本当の私見てほしい」
http://blogos.com/outline/197071/

関連は下記です。私人/公人問題がありますが、これは概ね総理公務補助時以外は私人というほかないものの、とくに自民党候補の演説に立っている政治的影響力の大きさを考慮すると本来は当然その影響力に見合う行動が道義的には要請されるだろうと思います。

安倍昭恵さんとの「対談」と、その影響力、政治性について(西田亮介) - Y!ニュース
 https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20161027-00063761/

新聞各紙ももっぱら目立つ安倍昭恵からか安倍昭恵氏問題を1面に取り上げていますが、森友学園関係でいえば、南スーダンの日報問題に加えて、ここでも過去の答弁との整合性のずれが明らかになり、本人もそれを認めまたしても発言を訂正した稲田朋美防衛相のほうが深刻な問題ではないでしょうか。さすがにちょっと不適格な感は否めません。

指先で世界動かす140字――― 「ツイッター政治」をどうみる

先日Yahoo!のオリジナルコンテンツのインタビューが公開されました。トランプ現象的なものへのコメントで、猪瀬さん、西田、津田さんの並びです。編集部でつけた見出しがちょっとぼくの個人的な見解(twitterがトランプ現象を生じさせたわけではない)と明らかに真逆で煽り気味ではありますが、コンテンツ自体はタイムリーなものだと思いますので、ぜひご一読ください。

指先で世界動かす140字――― 「ツイッター政治」をどうみる
https://news.yahoo.co.jp/feature/559

2017年3月22日水曜日

場所によっては、朝ももうブーツいらない? #surfing

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small #wave

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2017年3月22日(水)Abema News「けやきヒル’s News」コメンテータでした。

2017年3月22日(水)Abema News「けやきヒル’s News」コメンテータでした。キャスターは徳永有美さん。3月21日がランドセルの日とは知りませんでした…。

2017年3月17日金曜日



『Blue.』誌最新号のツインフィン特集のクレイグ・アンダーソンとオジー・ライトのトリップの元ネタのようだ。



2017年3月26日(日)14時半〜@神田 西田亮介の「いま、この人と考える」 第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学



Synapse主催で、下記のとおりイベントを行います。Synapseのぼくのオンラインサロンには割引があります。
https://synapse.am/contents/monthly/0510

2017年3月26日(日)14時半〜@神田 西田亮介の「いま、この人と考える」 第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学

(申し込み等はこちら)
http://synapse-nishida-01.peatix.com/

第1回「現代メディアの中立と偏向」ゲスト:石橋学

情報化社会の発展とSNSの普及に伴い、これまで情報を受信する立場でしかなかった市民たちが自ら発信するツールを手に入れ、私たちは無数の情報源から発せられるニュースを日々目にしている。中には強い印象操作の加わったものも少なくなく、私たちは自ら情報の内容を見極める「リテラシー」が必要だといわれながら、その基準となるべき指標をまた膨大な情報の海へと求める。
日本では長く、情報を伝える立場であるメディアに中立的な振る舞いが求められてきた。権力の報道への介入が問題となったことは幾度となくあったが、それでもメディアは公正中立なものとしての体裁を保っていた。しかし2015年、神奈川新聞「時代の正体」はある宣言を発表する。

本紙論説・特報面の「時代の正体」シリーズについて、記事が偏っているという批判が寄せられる。それには「ええ、偏っています」と答えるほかない。
偏っているという受け止めが考えやスタンスの差異からくるのなら、私とあなたは別人で、考えやスタンスが同じでない以上、私が書いた記事が偏って感じられても何ら不思議ではない。つまり、すべての記事は誰かにとって偏っているということになる。
空気など読まない。忖度しない。おもねらない。孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。
ほかの誰のものでもない自らの言葉で絶えず論を興し、そうして民主主義を体現する存在として新聞はありたい。

この「偏っていますが、何か」宣言は、これまでのメディアのスタンスから脱却し、現代に求められるマスメディアの在り方・責任を問い直し、私たちにジャーナリズムとは何かを考えさせる契機となった。

今回のイベントでは、神奈川新聞「時代の正体」取材班より石橋学(いしばし・がく)記者をお招きし、メディアによる「中立」「偏向」とは何か、といった問いを中心に、一億総”発信者”時代におけるマスメディアの責任と役割について考えていきます。

コンテンツ
ゲスト・石橋学より「時代の正体」について(30分)
トークセッション「西田亮介×石橋学 現代メディアの中立と偏向」(30分)
オープンマイク:開場発の質問に対して登壇者が応答する形で話題を展開していきます!(30分)

※終了後、会場近くの飲食店にて、懇親会をおこないます。(別途実費を徴収致します)参加希望の方は、チケット購入後のアンケートにて「懇親会の参加を希望する」にチェックをつけてください。

日時
3月26日(日)14:30 開会(14:00〜 開場)

会場
神田古書センタービル7F「イベントスペース ほんのまち」
http://koshocenter.com/honnomachi.html

入場料
一般:2,000円(オンラインサロン会員:1,500円)
学生:1,000円(オンラインサロン会員:500円)

(定員:50名)

オンラインサロン「西田亮介の新書、文庫、雑誌で始めるリベラルアーツゼミ」に入会している方は、割引料金でのご購入が可能です。オンラインサロン内で公開されている「割引コード」を入力することで、割引料金でのチケット購入ができます。
(当日会場で入会された方には、その場で500円キャッシュバックを行います!)

オンラインサロン「西田亮介の新書、文庫、雑誌で始めるリベラルアーツゼミ」
https://synapse.am/contents/monthly/0510

登壇者プロフィール
西田亮介(にしだ・りょうすけ)
1983年京都生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。博士(政策・メディア)。専門は社会学、公共政策学。情報と政治(ネット選挙、政党の情報発信)、若者の政治参加、情報化と公共政策、自治体の情報発信とガバナンス、ジャーナリズム、無業社会等を研究。単著に『メディアと自民党』『ネット選挙 解禁がもたらす日本社会の変容』『不寛容の本質』など。

石橋学(いしばし・がく)
1971年東京生まれ。神奈川新聞「時代の正体」取材班。1994年入社。県警担当、川崎総局、報道部遊軍、運動部ベイスターズ担当、報道部デスクなどを経て2016年10月からデジタル編集部編集委員。ヘイトスピーチや朝鮮学校の処遇など差別問題を中心に取材・執筆。共著に『時代の正体 権力はかくも暴走する』『時代の正体vol.2 語ることをあきらめない』『ヘイトデモをとめた街 川崎・桜本の人びと』。

2017年3月16日木曜日

視察で金沢工業大学、同志社、立命館を回りました。

今週、弾丸視察ツアーで、教育、なかでもプロジェクト学習やアクティブラーニングのソフト、ハードに注力する大学を1泊2日で視察に訪問しました。具体的には金沢工大、同志社、立命館(衣笠)の三校です。立命館は古巣で、ぼくが担当でしたが、前職でお世話になった職員さんたちに大変よくしていただきました。むろん規模や特徴はそれぞれで、すぐに直接参考になるというよりは、少し広い意味での学びに繋がりました。それにしても、大学院まで含めて、2年半前まで私立の世界にいたわけですが、ひさびさに私学ならではというべきか、企画力のある取り組みをみて、それを思い出しました。当然ですが、経営のため有限のリソースを投資しつつ活用する、そんな私大経営のなかで磨かれたもののように感じました。こういった感覚は国立大学にはなかなかないなあ、とも。おそらくは国立大学法人化の際には、「私大の世界」に一定程度転換しようとしたはずですが、なぜそうはいかなかったのでしょうか。ちょうど、THEの2017年版アジア大学ランキングが公開されましたが、またしても日本の大学は総合的には下げているようです。ざっと見る限りでは、シンガポールは盤石、中国では北京大学、清華大学だけではなく続く大学群や、香港、台湾の大学などが躍進したように見えます。なんとかしなくては…。

Asia University Rankings 2017 | Times Higher Education (THE) https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2017/regional-ranking#!/page/1/length/25/sort_by/rank/sort_order/asc

2017年3月15日水曜日

2017年3月15日(水)Abema News「けやきヒル’s NEWS」コメンテータでした。

2017年3月15日(水)Abema News「けやきヒル’s NEWS」コメンテータでした。キャスターは徳永有美さん。正露丸の臭わない新バージョンが発売になるのだとか。しかし、先にうっかりこれまでのものが開いてしまい、スタジオがすっかり正露丸臭に(汗)その他、教育勅語の12の徳目の12番目はやはり現代の教育にそぐわないでしょう、と、いったコメントをしました。

ぎりぎり北側、朝イチでもノーグローブでもいける、か、微妙なところ…。。 #surfing

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2017年3月12日日曜日

2017年3月12日『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』に出演します。



乙武洋匡・元週刊文春記者らが“報道の自由とモラル”を徹底討論  『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』放送決定|Abema TIMES
https://abematimes.com/posts/2117636

Abemaつながりで依頼があってなんとなく引き受けてしまったんですが、よく考えれば、ぼくは芸能人を取材する側でも取材される側でもないわけで、つまるところ置物になるのではないかという懸念が拭えませんが、とりあえずもうすぐ行ってきます。。。

※出演後追記
東国原英夫元知事、乙武さんに次ぐ3位でなんとも無難な感じでフィニッシュしましたが、案の定前半置物でもあり、後半さすがに積極的に発言しましたが、千原ジュニアさんのさまざまな配慮によるものな気はしました(汗)東国原氏の身の削り方がちょっと想像を絶するもので、到底真似できないと思いました…。。。

2017年3月10日金曜日

2017年2月25日 日本広報学会グローバル理論研究会にて講演しました。





2017年2月25日 日本広報学会グローバル理論研究会にて講演しました。

西田亮介,2017,「post truth politicsの日本的展開――主要5政党の広報公聴活動を中心に」(2017年2月25日@大正大学).


2017年3月9日木曜日

2017年3月9日『モーニングクロス』コメンテータでした。

2017年3月9日『モーニングクロス』コメンテータでした。

辻元清美議員の「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書の不誠実さ

2月27日に、民進党の辻元清美議員が提出していた「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が公開された。質問主意書とは、国会法第74条を根拠として、国会の会期中、国会議員が内閣に対して文書質問をすることが認められているが、その文書のことである。
質問主意書が提出された場合、内閣は質問主意書に対して回答しなければならないとやはり国会法で定められているため、3月7日に先の辻元議員の質問主意書に対する答弁書が閣議決定されたことを辻元議員は自身のホームページで公開した。
「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が閣議決定されました | 活動ブログ | 辻元清美WEB
一読すると、「~の意味するところが必ずしも明らかではないが」という表現が3度繰り返され、明確な回答を避ける傾向にあることが印象づけられる。なかでも、問題なのは、以下のくだりだろう。
<質問>
問一 「内閣総理大臣夫人」(以下総理夫人)の活動を補佐する公務員、公用車などについて
1 現在、安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は存在するか。何人で、どの省庁から、どのような規定にもとづき、派遣されているか。
<答弁書>
ご指摘の「規定」の意味するところが必ずしも明らかではないが、現在、安倍内閣総理大臣の夫人(以下安倍総理夫人という。)が内閣総理大臣の公務の遂行を補助すること(以下「総理公務補助」という。)を支援する職員二名を内閣官房に置いているほか、日常的には各省庁で勤務しているが、安倍総理夫人の総理公務補助を必要に応じ支援する職員三名を内閣官房に併任させている。これらの職員はそれぞれ経済産業省(中央省庁再編以前の通商産業省を含む。)又は外務省で採用された職員である。
出典:辻元清美WEB「「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が閣議決定されました」
辻元議員が、安倍総理夫人を補佐する公務員の(恐らくは)法的根拠を尋ねているのに対して、計5名の支援担当の職員がいるという状況を説明しているに過ぎない。確かに辻元議員の質問がよりクリアなものであればもっと深まったかもしれないが、質問の意図は概ね明白であり、答弁が質問とずれた回答をしているようにも読める。この点、以下の質問2への回答を読むと恐らくは法的根拠が明確ではないまま、慣習的になされてきたのではないかとも考えられるが、明確な回答がなされないためあまりはっきりとしない。
<質問>
2 安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は、いつからその任についているか。また、公務員が「総理夫人」を補佐する任につくようになったのはいつからか。
<答弁書>
内閣総理大臣の夫人による総理公務補助を支援する職員は、第二次安倍内閣の発足以前から配置されており、同内閣発足後も同じ職員が引き続き配置されていたところである。また、平成二十五年一月には当該職員の後任者等が任命されたところである。
内閣総理大臣の夫人による総理公務補助を支援する職員は、これまでに確認できる限りでは、平成十八年十月四日から平成十九年九月二十五日まで及び平成二十年十月九日から現在まで置かれているところである。
出典:辻元清美WEB 「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が閣議決定されました
業務報告について具体的に問うた質問3と、回答も噛み合わない。業務報告の形態にも、またそれらがどのように、どのラインで報告されているのかについての回答もなされないままだからだ。
<質問>
3 安倍総理夫人の活動を補佐する公務員は、自らの業務報告をどのように行っているか。業務上知りえた内容を、いつ、どのように、だれに対して報告しているか。
<答弁書>
安倍総理夫人による総理公務補助を支援する職員は、内閣官房の職員として、法令に基づき、適切に職務を遂行している。
出典:辻元清美WEB「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が閣議決定されました」
最近各種メディアも注目する総理夫人が公人かどうかを問うた質問もあったが、ここでは総理夫人による総理公務補助についてのみ回答されている。
<質問>
問二 「総理夫人」について
1 「総理夫人」というのは、公的な存在か。
2 「総理夫人」の公務にはどのようなものがあるか。
<答弁書>
御指摘の「公的な存在」及び「公務」の意味するところが必ずしも明らかではないが、総理公務補助として内閣総理大臣の夫人が行う活動としては、内閣総理大臣の外国出張への同行や、我が国に来訪する外国賓客の接遇、宮中晩餐会への出席のほか、内閣総理大臣の公務の遂行に関連する国内外の会議等への単独での出席等が挙げられる。
出典:辻元清美WEB「「安倍昭恵内閣総理大臣夫人の活動に関する質問主意書」に対する答弁書が閣議決定されました」
なお、この件に関しては、弁護士の園田寿氏の解説が詳しい。結論を簡潔に先取りすると、園田氏は明確に公人とまではいえないが「公的人物」として評価すべきではないかと述べる。
内閣総理大臣夫人・安倍昭恵氏は「公人」なのか「私人」なのか(園田寿)- Y!ニュース
この点に関連して、昨年、筆者は、選挙の際には応援演説に入ったりもするので、実質的に政治的影響力を持つといえるのではないか、という主旨のことを書いた。
安倍昭恵さんとの「対談」と、その影響力、政治性について(西田亮介)- Y!ニュース
いずれにせよ、ここまでに紹介した幾つかの質問と回答の抜粋を読むだけでも、全体的に噛み合っておらず、日ごろの報道等を通じて「総理夫人」という曖昧な存在について感じる種々の疑問が払拭されたとはいえない。もし問題はないと胸を張るのであれば、これらの質問に対して、なぜもっと正面から回答しないのか理解に苦しむ。惜しむらくはもう少し質問が詰められたものであったならば、より明確に回答せざるをえなくなったかもしれないという点だが、さしあたりこれらの答弁が不誠実だとはいえそうだ。
ただしその後も、安倍昭恵氏に関する質問主意書が立て続けに出されている。本稿執筆時点で、逢坂誠二議員の「内閣総理大臣夫人の法的地位に関する質問主意書」と大西健介議員による「安倍昭恵内閣総理大臣夫人に関する質問主意書」が提出されていることがわかる。現時点では未回答だが、そう遠くないうちに回答されるはずで、質問次第でより重要な回答がなされるかもしれない。引き続き注視したい。
※関連資料
昨年、筆者が行った安倍昭恵氏へのインタビュー。
「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 安倍昭恵氏インタビュー
先日、本件をAbema NEWS「けやきヒル's NEWS」で取り上げたときの概要
安倍昭恵夫人にインタビューした西田亮介氏"スピリチュアルなものが好きそうな人だと感じた"|Abema TIMES

2017年3月8日水曜日

「不寛容の本質」を考えよう

「不寛容の本質」を考えよう
http://japan-indepth.jp/?p=33318

一ヶ月ほど前に、Japan in depthチャネルに出演したときの模様をまとめていただいています。

2017年3月7日火曜日

「同世代に立候補者がいないのに投票を強制されている」 西田亮介氏に聞く18歳選挙権と若者の政治参加

先日、 収録されたインタビューですが、BLOGOSやハフィントンポストにも転載され、ずいぶん拡散している印象です。改めて被選挙権年齢の引き下げ、供託金の撤廃等に言及しています。

少年院からの社会復帰を阻む見えない壁――少年院送致決定後の高校退学措置は妥当か



およそ2週間前の2017年2月20日に、さまざまな若年無業者の社会復帰事業を手がける認定NPO法人育て上げネットのスタディツアーで多摩少年院を訪問した。近年、触法少年の社会復帰の問題に関心を持ち、先日来、少年院、鑑別所、矯正管区などを訪れ、下記の一連のエントリを書いてきた。まだ「研究」と呼べる水準の分析には至っていないが、先日出版した社会批評の新刊拙著『不寛容の本質』にも1章を割いた。
少年院法第18条と第40条(西田亮介)- Y!ニュース
少年犯罪と社会復帰の「誤解」と「常識」をこえてーー茨城農芸学院再訪(西田亮介)- Y!ニュース
少年院と少年犯罪について(西田亮介)- Y!ニュース
改めて確認しておくと、少年院送致された少年たちは、処罰ではなく、矯正と保護の対象である。少年法は次のように定めている。
(この法律の目的)
第一条  この法律は、少年の健全な育成を期し、非行のある少年に対して性格の矯正及び環境の調整に関する保護処分を行うとともに、少年の刑事事件について特別の措置を講ずることを目的とする。
(少年、成人、保護者)
第二条  この法律で「少年」とは、二十歳に満たない者をいい、「成人」とは、満二十歳以上の者をいう。
2  この法律で「保護者」とは、少年に対して法律上監護教育の義務ある者及び少年を現に監護する者をいう。
出典:少年院法第一条、第二条
またメディアの報道の印象とは異なるかもしれないが、近年刑法犯少年の数は大幅に減少してる。凶悪犯(殺人、強盗、放火、強姦)や粗暴犯も同様だ。そのなかで今回アテンドしてくださった多摩少年院の方が「近年少年院に送られてくる少年は反社会的というより、非社会的だ」という主旨のことをおっしゃっていたのが印象的だ。いわゆるオレオレ詐欺などの特殊詐欺の末端など、犯罪行為だという認識が薄いまま犯罪に手を染めてしまう人も少なくないという。これは過去のスタディツアーで聞いてきた話とも合致する。
多摩少年院は、全国52ある少年院のなかでもっとも長い歴史を持つ。大正12年(1923年)に矯正院として設置され、規模も有数のものである。なお少年院は全国52それぞれ固有の特徴を有した施設になっている。新少年院法施行後の多摩少年院は全国で唯一、調査と支援を行う専門の支援部門を有する少年院でもある。調査は「入院・移送に関する業務」と「在院者情報に関する業務(データの収集、統計、在院者情報関連文書の作成・保管等)」からなり、支援は「出院に関する事務」「在院者の社会復帰支援に関する業務」からなるという。ここでいう社会復帰支援とは、「暴力団に属している者の離脱支援」「交友関係に問題を有している者の支援」「被害者等に対する謝罪等の支援」と多岐にわたるとともに、少年院内部の問題にとどまらず、少年院の業務の対象が広く社会に及んでいることがわかる。
また生活指導、職業指導、教科指導、体育指導、特別活動指導から構成される矯正教育は、法務大臣が矯正教育課程を指定し、それに基づき各少年院において少年院矯正教育課程を定め、それぞれの在院者に個別化された個人別矯正教育課程にもとづいて実施される。この矯正教育や社会復帰支援は最近では少年院内部のみならず、企業やNPOといったステイクホルダーとの連携で実施できるように法改正がなされた。2009年の広島少年院での教官による暴行事件がきっかけとなったが、それが少年院法第18条と第40条だ。
(関係機関等に対する協力の求め等)
第十八条  少年院の長は、在院者の処遇を行うに当たり必要があると認めるときは、家庭裁判所、少年鑑別所、地方更生保護委員会又は保護観察所その他の関係行政機関、学校、病院、児童の福祉に関する機関、民間の篤志家その他の者に対し、協力を求めるものとする。
2  前項の協力をした者は、その協力を行うに当たって知り得た在院者に関する秘密を漏らしてはならない。
(矯正教育の援助)
第四十条  少年院の長は、矯正教育の効果的な実施を図るため、その少年院の所在地を管轄する矯正管区の長の承認を得て、事業所の事業主、学校の長、学識経験のある者その他適当と認める者に委嘱して、矯正教育の援助を行わせることができる。
2  少年院の長は、在院者(刑法 (明治四十年法律第四十五号)第二十八条 、少年法第五十八条 又は国際受刑者移送法第二十二条 の規定により仮釈放を許すことができる期間を経過していない受刑在院者を除く。以下この条において同じ。)の円滑な社会復帰を図るため必要があると認める場合であって、その者の改善更生の状況その他の事情を考慮し、相当と認めるときは、少年院の職員の同行なしに、その在院者を少年院の外の場所に通わせて、前項の規定による援助として在院者に対する指導を行う者(次項及び第五項第四号において「嘱託指導者」という。)による指導を受けさせることができる。
出典:少年院法第十八条、第四十条
今回のツアーで気が付いたのは、少年院からの社会復帰と教育の問題だ。最近では少年院からの社会復帰というとき、就労支援を対にして語られれることが多い。日本では就労が単に生計を立てるという側面のみならず、居場所や自己承認、新しい健全な関係性構築などと深く結びついているからだ。そのため協働を通して、新しい就労のルートと支援の態勢が模索されている。その一方で、多摩少年院には、進学したいという少年もいて、大学受験にも挑戦したという話を聞いた。
だが、その数は多くないという。何が、彼らが教育に向かうことを阻害しているのだろうか。厚労省の『平成28年賃金構造基本統計調査 結果の概要 学歴別』(リンク先PDF)によれば、どの年齢層においても、平均賃金は「大学・大学院卒」「高専・短大卒」「高卒」の順になっている。関連して思い当たったのが、高校等の退学措置の問題だ。要は不良行為が露呈したり少年院送致になった場合には、実質的に退学措置を取る高校は少なくないのではないかということである。そのことをツアー後の質疑応答のときに、多摩少年院の担当者に尋ねてみた。返ってきたのは、「高校は自主退学、大学は退学扱いになる事例が多い。非社会性を除去して、社会や教育に戻したいが(その場所が奪われ)、矯正教育の否定に思える」というものだった。
元職の法務教官も同種の見解を記していた。
少年院に入っても退学処分しない高校- 少年院教官・野呂の回顧録
冒頭記したように、少年法は少年の矯正と保護を目的としている。ここでいう保護とは家庭環境等が考慮されている。そのことは今一度想起されてもよいのではないか。少年院での矯正教育は個人別矯正教育計画に基づく内容ありきの構成になっていて進捗状況に応じて期間等が考慮される。収容期間が決まっている懲役刑とは異なるものである。それらを終え、いざ社会に復帰しようと思ったときに、事実上の退学処分も課されていたとすれば、進学や一定の進学と学歴を前提とした就労は困難になるだろう。間接的に職業選択の自由が毀損されているのではないかと感じた。
さらにいえば、これはいわば二重のペナルティを課されているようなものである。それが今回のツアーで強く感じた違和だ。人が環境に応じて、確率的に間違いを犯す存在だと捉えるなら、そのように間違いを犯した人も再び社会内に安定的に包摂するルートの存在が当事者にとっても、また非当事者にとっても望ましいのではないか。事実上の退学などで特定の学校や社会から排除できればそのコミュニティにとっては厄介払いができたことになるのかもしれないがその挙句に、当事者が再び犯罪や犯罪集団に近づくようでは誰も救われないし、社会にとっても決して望ましいあり方ではない。もちろん程度問題は考慮されるべきだが、触法少年の社会復帰を阻害する教育という見えない壁の存在に気づいたツアーだった。
最後にこれは私事だが、今回のツアーでははじめてゼミの学生3人が同行した。理工系を専門にする学生たちで、彼らが直ちに問題に深く関わるというよりも、社会にこうした問題があるということを知って長いスパンで問題について考えてほしいという主旨からだ。彼らにとってはまったく未知の世界だったと思うが、これからも機会があれば、ゼミ生の同行も実施していきたい。最後に多摩少年院、認定NPO法人育て上げネットの皆さんに記して感謝します。
この日の多摩少年院のスタディツアーの様子は、やはりツアーに参加していたBLOGOSの永田さんもエントリを記していた。こちらもあわせて読んでほしい。
少年院在院者たちの「学びたい」「働きたい」という思い

2017年3月6日月曜日

2017年2月3日全労金・労済労連第12回組合学校で政治参加について講演



そういえば、すっかり忘れていたのですが、2月3日に全労金・労済労連第12回組合学校で政治参加について講演してきました。組合の将来を担う若手の皆さんが対象でしたが、良かれ悪しかれ、政治についての意識が乏しくて、こちらもいろいろと考えさせられました。組合とはいえ、少なくとも若手の場合、政治についてはかなりフラットな認識なのかもしれません。

西田亮介,2017,「労働組合􏰁社会的役割として􏰁 政治活動、若者􏰁政治参加」(@全労金・労済労連第12回組合学校@2017年2月3日).

池上彰氏監修高校「現代社会」教材『ライブ!現代社会2017』に『無業社会』が引用されました。

池上彰氏監修高校「現代社会」教材『ライブ!現代社会2017』に『無業社会』が引用されました。出版社からの連絡でわかりました。見本誌をぱらぱらと読んでみましたが、最近のデータや事例も豊富で、思想家などもアップデートされ、ちょっとおもしろかったです。余談ですが、研究室の留学生の勉強用に、最近、大学受験向けの教材にたくさん目を通しています。




2017年3月3日金曜日

3月2日付け東京新聞にコメントしました。

3月2日付け東京新聞にコメントしました。 安倍昭恵さんの人となりについて、です。

日本の首相夫人は私人か、公人か

韓国のハンギョレ新聞に、昨日東京新聞に出したコメントの一部が転載された模様です。日本にいる記者の記事のようですが、日本にいるなら、別途取材に来られてもよかったのでは、とも思いますが…。

日本の首相夫人は私人か、公人か
http://japan.hani.co.kr/arti/international/26681.html

2017年3月2日木曜日

2月25日付け『公明新聞』紙面に、東京都の無線WiFi整備事業について長くコメントしました。



2月25日付け『公明新聞』紙面に、東京都の無線WiFi整備事業について長くコメントしました。

安倍昭恵夫人にインタビューした西田亮介氏"スピリチュアルなものが好きそうな人だと感じた"



昨日のAbema NEWS「けやきヒル’s NEWS」の一幕がタイムリーな話題だったようで、Abema TIMESに記事化されました。端的なまとめです。

安倍昭恵夫人にインタビューした西田亮介氏"スピリチュアルなものが好きそうな人だと感じた"|Abema TIMES
https://abematimes.com/posts/2080744

2017年3月1日水曜日

2017年3月1日Abema News,「けやきヒル's NEWS 」コメンテータでした。

2017年3月1日Abema News,「けやきヒル's NEWS 」コメンテータでした。森友学園問題と安倍昭恵氏に関連して、過去に自分が取ってきたインタビューを出したり、教育勅語に言及してみたりと、もっとも個性を出せた回だった気がします。

下記です。いまの安倍昭恵氏について理解するための資料になると思います。どうも他局や他のメディアでも注目してもらっているようです。

昭恵夫人「本当の私見てほしい」
http://blogos.com/outline/197071/