2018年10月19日金曜日

「若年世代の『政治の諦観』は克服可能か」

公明党の機関紙『公明』10月号に10000字ほどの論説「若年世代の『政治の諦観』は克服可能か」が掲載されました。こちらは公明党の機関紙ということもあり、非公明党関係者のぼくから、当該主題について、連立与党としての公明党へのリクエストなどにも言及しています。

西田亮介,2018,「若年世代の『政治の諦観』は克服可能か」『公明』155: 7-13.

2018年10月18日木曜日

『月刊マスコミ市民』10月号にメディアと政治についてのインタビューが掲載されました。

『月刊マスコミ市民』10月号にメディアと政治についてのインタビューが掲載されました。

西田亮介,2018,「新聞の地位の低下とビジネスプレーヤーとしてのテレビメディア」『月刊マスコミ市民』597: 34-47.

2018年10月17日水曜日



Nishida, Ryosukeさん(@ryosukenishida)がシェアした投稿 -

先月、出張の途中、弾丸で小泉八雲記念館を訪問したのでした。 実は小泉八雲の日本滞在期間が短かったことや、アメリカでの記者生活なども含めて大変啓発されました。彼が生活した家と、記念館が隣り合っているのもまた良かった。

2018年10月16日火曜日

新しい #政治プレミア 担当回です。⇒「来年の消費増税、是か非か ご意見募集 | 馬淵氏の寄稿に一言 | 西田亮介 | 毎日新聞「政治プレミア」 」



毎日新聞 #政治プレミア の新しい担当回です。馬渕氏の消費税引き下げ論を取り上げてみました。ぜひコメントをお願いします。

来年の消費増税、是か非か ご意見募集 | 馬淵氏の寄稿に一言 | 西田亮介 | 毎日新聞「政治プレミア」 https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20181015/pol/00m/010/002000d

2018年10月13日土曜日

2018年9月28日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。



2018年9月28日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。それにしても東京五輪の携帯サイトの完成度はあまりに不出来でなかなかの衝撃でした…。。。

東京五輪ボランティア募集サイトに「使いづらい」の声、「×」で埋め尽くされるスマホの衝撃|AbemaTIMES
https://abematimes.com/posts/4948386

2018年10月11日木曜日

2018年秋学期西田研スタート

Image from iOS

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2018年秋学期の西田研がスタートしました(写真は9月27日の歓迎会)。4人の修士院生、4人の研究生、「社会科学系ゼミ」履修の新規の学部生1人も迎えて、随分、大所帯になりました。

https://www.ryosukenishida.com/

2018年10月10日水曜日

2018年9月24日TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーターでした。










2018年9月24日TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーターでした。自民党総裁選からの組閣などなどにコメントしました。はじめてご一緒した南正行弁護士の著書をいただき、拝読させていただきました。

2018年10月9日火曜日

【寄稿】共同通信配信総裁選とSNS

今月頭頃から、共同通信配信で、地方紙やブロック紙などに、自民党総裁選とSNSの関係等について論じた原稿が配信されているようです。見つけたら、ご笑覧ください。

【コメント】⇒【識者に聞く】「SNS」に頼る人、内閣支持率が高い理由 「本当にネットが原因?」

結構前に収録したコメントが含まれた記事が公開されました。

2018年10月5日金曜日

2018年9月21日Abema「けやきヒルズ」コメンテーターでした。

2018年9月21日Abema「けやきヒルズ」コメンテーターでした。進行は柴田阿弥さん。この日は、ともかくサイバーエージェントのUSA踊ってみた動画のなかのAbema司会陣の一コマしか記憶にありません。。。(汗) 徳永さんのキレキレ感とは。

https://youtu.be/C3270lGr5Jo?t=119

2018年10月4日木曜日

2018年9月20日第9回戦略コミュニケーション研究会で話題提供しました。

主に企業関係の皆さんの研究会で話題提供。「現代日本の政治と情報化」というやや大仰なタイトルでした。

西田亮介,2018,「現代日本の政党と情報化」(第9回戦略コミュニケーション研究会@2018年9月20日).

2018年10月3日水曜日

#NewsPicks 24時間ライク獲得ランキングで瞬間最大風速的に1位

#NewsPicks の24時間ライク獲得ランキングで瞬間最大風速的に1位。なかなかレア(たぶんはじめて)なうえに、本庶先生のコメントを美談にせず、文科省の選択と集中&運営費交付金削減やめろ、という一般にはマニアックだが重要な主題なので記念にスクリーンショットしておきました。

当該エントリはこちら。
https://newspicks.com/news/3354993?ref=notification

コメントは下記の通り。
「東工大で基金を作られた大隅先生といい、本庶先生といい、頭が下がる。しかし、これはお二人とも今の日本の研究大学の窮状をよくご存知だからで、美談にすべきではない。いい加減、規模も小さく競争力を持てない文科省主導の選択と集中、運営費交付金一律削減路線を再考すべきだ。」

2018年9月13日〜15日にゼミ合宿を実施しました。

  

2018年9月13日〜15日に2泊3日でゼミ合宿を千葉の海辺近くで行いました。ただし基本的に朝から晩まで、普段読むことができない古典や英語文献などの輪読、研究発表など、ひたすら勉強でした。2日目は朝9時〜夜9時半まで食事等の時間を除き勉強です。1日目の夜にはBBQをやっています。ただし、ぼくも含め、この後、共同研究チームは締切のためほぼ徹夜でした...。冬にも修士論文を念頭に置いた合宿を行う予定です。

進学希望等研究室詳細: https://www.ryosukenishida.com/



2018年10月2日火曜日

2018年9月20日JSPS二国間協定事業のワークショップで報告しました。


20180920 jsps from 亮介 西田

2018年9月20日JSPS二国間協定事業のワークショップで報告しました。群馬大の平田先生、岩井先生のご尽力によるところが大きいプログラムでした。ありがとうございました。

R. Nishida, 2018, Post Truth Politics and Recent Media Matters in Japan, JSPS seminar “Media, migration and nationalism: Comparing European and Asian Experiences and Perspectives” in Arts Chiyoda, 20, Sep. 

2018年10月1日月曜日

2018年9月20日文化放送「斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI!」にて自民党総裁選についてコメントしました。

2018年9月20日文化放送「斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI!」にて、コーナー出演し、自民党総裁選についてコメントしました。

第384回:自民党総裁選、安倍総理3選、石破氏善戦。
http://www.joqr.co.jp/sakidori/2018/09/post-887.html

2018年9月28日金曜日

「文系学部」がなくなるって本当⁉︎ 大学の先生に文学部生が話を聞いてみた


文系(文)学部の必要性を考えたいという大島さんの記念すべきライターデビュー作のインタビューを受けました。我々にとっても重要なテーマを軽やかに論じています。妙に、ぼくが疲れ切っている以外は素晴らしい出来だと思います。大島さんの今後のご活躍を祈念しています。

「文系学部」がなくなるって本当⁉︎ 大学の先生に文学部生が話を聞いてみた - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/oshima01

2018年9月27日木曜日


サントリーの山崎蒸溜所でウィスキーの製法や歴史について大変詳細かつ経験的なレクチャーを受ける貴重な機会がありました。感銘を受けたのは、職人さんから受付の皆さんまで、隅々まで衝撃的なほどサントリーとウィスキーについての文化が浸透していたことでしょうか。すっかりサントリーとウィスキーに魅せられました。いずれにせよ、大変なホスピタリティで、関係の皆様に心より感謝します。

2018年9月26日水曜日



楽しそう。ウェイブプールの水の色がヤバいのが気になるけれど・・・

2018年9月25日火曜日

遠藤薫先生編著『ソーシャルメディアと<世論>形成』(東京電機大学出版局)重版です。



ぼくも分担執筆で参加した遠藤薫先生編著『ソーシャルメディアと<世論>形成』(東京電機大学出版局)重版したとの連絡がありました。引き続き、よろしくお願いします。

2018年9月8日、9日、2018年社会情報学会大会@松江でした。





2018年9月8日、9日は、英語ワークショップでの報告と委員会業務、討論者のため2018年社会情報学会大会@松江でした。以前にもやらかしたことがあるのですが、ANAのサイトでうっかり飛行機の予約を確定させていなかったため、(当然)チケットが予約されておらず、また当日も満席で到着が危ぶまれましたが、キャンセル待ちでかろうじてたどり着きました。松江は前々職でRubyの産業集積の調査をしていたとき以来なので7、8年ぶり。市街地のなかまで川が入り込んでいて、歴史と都市が融合した素晴らしいまちでした。惜しむらくは書店の乏しさでしょうか。

西田亮介,2018,「Post Truth Politics and Information Society in Japan: How Does “@Kantei” Post on Instagram?」(2018年9月8日@2018年社会情報学会学会大会、島根大学松江キャンパス).

討論者: 「セッションⅡ-4:メディア・情報行動情報行動2」(2018年9月9日@2018年社会情報学会学会大会、島根大学松江キャンパス).



ホテルにスカイラウンジがついていたので、本を読みながら飲むも、残念ながら過日教わった、サントリー公式の(?)美味しいハイボールの製法はまだここには届いていなかったようでした。たまたまペンネームで仕事をしている某著名社会派作家が編集者を引き連れて飲んでました。

2018年9月24日月曜日

非テキスト系SNSが本格活用された初めての自民党総裁選と憲法改正国民投票運動

 2018年の自民党総裁選は、安倍氏の勝利で幕を下ろした。あまり話題になっていないが、今回の自民党総裁選はソーシャルメディア、なかでも非テキスト系SNSが本格活用された初めての自民党総裁選だった。安倍、石破両陣営の活用方法を簡潔に振り返りつつ、日に日に現実味を帯びる憲法改正の是非を問う国民投票運動との関係を考えてみたい。
 前回、自民党総裁選が戦われたのは2012年のことである。当時も候補者の討論会が動画配信されたりはしたものの、公職選挙法改正に伴うインターネット選挙運動の解禁以前のことでもあり、政治の広報ツールとしてソーシャルメディアが十分に活用されていたとはいえない。拙著『情報武装する政治』や『メディアと自民党』等でも論じたように、2013年のインターネット選挙運動の解禁によって、候補者も政党も本格的に選挙運動にソーシャルメディアを活用するようになった。ちなみに後で取り上げるInstagramの日本語版が登場したのは2014年のことだ。
 そもそも6年前にはまだまだソーシャルメディアやSNSは社会インフラとして広く認知されていたとはいえなかった。たとえば総務省情報通信政策研究所の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば、2012年の代表的SNS6種類のいずれかを利用していた人は調査対象の41.4%にとどまっていた。2016年には70%を超えているから、随分な変化である。

代表的SNSの利用率の推移(全体)。総務省「平成29年版 情報通信白書」より引用。
代表的SNSの利用率の推移(全体)。総務省「平成29年版 情報通信白書」より引用。

 こうした状況の変化もあって、今回の自民党総裁選では立候補した安倍、石破両陣営ともにソーシャルメディアを意識した選挙運動を展開した。なかでも動画やInstagramなど、いわゆるテキストが主役ではないSNS、非テキスト系SNSを本格運用していた点が共通する。だが、運用の仕方には両陣営のあいだにいろいろと違いがあって、比較してみると参考になる。以下が両者のInstagramのアカウントだ。
安倍氏Instagram
石破氏Instagram
 
 動画や写真をTwitterやFacebook、Instagramなどで使いまわしているという意味では両者の使い方はよく似ている。石破氏は47都道府県別の動画メッセージを用意したことが業界では話題になったがInstagramにも転載されている。ちなみに、フォロワー数は本稿執筆時点で安倍氏が約18万8000人、石破氏が5658人と大きな開きがあった。
 また安倍氏の動画はよく編集されている。事実上の総裁選出馬宣言とされる下記の投稿が象徴的だ。

安倍氏Instagramより引用
安倍氏Instagramより引用

 安倍氏のこの投稿は2分弱の長さに、効果音や字幕を活用しながら、これまでの実績、主張のイメージが集約されている。細かい点だが、スマートフォン対応で縦長画面に最適化してある点にも注意したい。かなり細部まで作り込まれていることがわかる。恐らくはプロのPRパーソンの仕事である。
 それに対して、石破氏の動画はどうか。石破氏の投稿は概ね5分以上10分程度のものが中心で、安倍氏の動画投稿と比べると長い。Instagramは携帯で使われることが多いが、携帯で政治の動画を10分も見続けるだろうか。やや疑問が残る。また効果音や字幕は使われておらず、石破氏が滔々と語りかけるのみである。例えば以下の茨城県のものは11分ほどの長さがあり、政策説明の投稿も同様である。画面サイズのスマートフォン対応はしていない。こちらは手弁当か、ソーシャルメディア対応が十分になされていない業者のクオリティといったところだろうか。

石破氏instagramより引用
石破氏instagramより引用

 もちろんInstagramを使ったプロモーションという意味では安倍氏のほうが格段に現代的な手法を取り入れているが、このような手法はすぐに模倣可能であり、自民党総裁選という選挙の性質を考えてみてもこれらの活用の仕方がそれほど結果に影響したということもないだろう。
 しかしこの間、憲法改正の発議が現実味を帯びてきている。いうまでもなく、安倍氏も石破氏も憲法改正論者だ(石破氏は急ぐ必要はないというのが今回の総裁選の主張でもあったが)。憲法改正の発議後の、公職選挙法よりも規制が乏しく米大統領選的なメディアを駆使した総力戦的様相も考えられる国民投票の過程では、当然のことながら自民党総裁続投が決まった安倍氏が用いたのと同等かさらに改善されたオンライン・キャンペーン手法が用いられる可能性は十分ありうるだろう。
 ただでさえ、ネット上のキャンペーンは過熱しやすく、直近の沖縄知事選はじめ近年国内外で問題視されている。さらに非テキスト系SNSの場合、文字というそれでも一瞬は解釈を必要とする理性の道具ではなく、映像や効果音、刺激的なテロップが主役になりやすい。脊髄反射や雰囲気による選択の誘発という課題がある。
 最近ではネット言説に対する第三国の介入や意図的な分断についても指摘されている(シャープパワー)。そのような刺激と脊髄反射が誘発されやすい環境で憲法改正の是非が選ばれるとするなら問題だといわざるをえない。マスコミCMの量的規制も行われないことになっただけに尚更だ。
改憲の賛否呼びかけるCM、量的規制せず 民放連が決定:朝日新聞デジタル
 我々の社会に脊髄反射を防ぐ仕掛けが十分に用意されているかと問われるといささか心許ないだけに、憲法改正がいっそう具体化する前に今から慎重に備えておくべき主題に思える。

2018年9月20日木曜日

2018年9月9日TBS『サンデーモーニング』「風を読む」にVTR出演しました。

2018年9月9日、久しぶりにTBS『サンデーモーニング』「風を読む」にVTR出演しました。ネットやSNSを通じた取材や番組制作が一般化してきたことやセンセーショナルな報道映像の使い方についてのコメントでした。

2018年9月19日水曜日

連合相原事務局長ゲストレクチャー抄録がハフィントン・ポストで公開されました。

先日の連合神津会長のゲストレクチャーに続いて、連合相原事務局長ゲストレクチャー抄録がハフィントン・ポストで公開されました。今年度は連合の皆さんに大変お世話になったのでした。アプローチの違いでワークルールの重要性が浮き彫りになりました。中長期でどのように自分の講義に落とし込んでいくか、ぼく自身の当面の課題でもあります。

初!特別講義 @ 東京工業大学  東工大の学生と考えた 「働き方改革」2
https://www.huffingtonpost.jp/aihara-yasunobu/workstyle-tokodai_a_23530491/

初 特別講義 @ 東京工業大学 東工大の学生と考えた 「働き方改革」
https://www.huffingtonpost.jp/rikio-kouzu/tokyo-kodai-workstyle_a_23519615/

2018年9月18日火曜日

研究会報告を行いました「2020年代のエリートと生活者 ーー自明性の喪失と育成について」@「2020年代の日本と世界」 研究会



牧原出先生主査の「2020年代の日本と世界」 研究会にて報告を行いました。学際的なメンバーと未来予測的に徹底的に議論する機会をいただきとても楽しい機会でした。

西田亮介,2018,「2020年代のエリートと生活者ーー自明性の喪失と育成について」(2018年9月6日@「2020年代の日本と世界」研究会@サントリー文化財団).

2018年9月13日木曜日

連合神津会長によるゲストレクチャー抄録が公開されました。

連合神津会長によるゲストレクチャー抄録が公開されました。
学生たちの満足度も高く、働き方についての知識やワークルールは、文理問わず知っておくべきものなので、今後もぼくの講義に取り入れていきたいところです。
改めてありがとうございました。

初 特別講義 @ 東京工業大学  東工大の学生と考えた 「働き方改革」
https://www.huffingtonpost.jp/rikio-kouzu/tokyo-kodai-workstyle_a_23519615/

2018年9月12日水曜日

新しい毎日新聞 #政治プレミア モデレーター記事です。⇒「「提案型野党」「地方法人税ゼロ」賛否は? ご意見募集」



新しい毎日新聞 #政治プレミア モデレーター記事が公開されました。国民民主党玉木雄一郎氏の寄稿に寄せて、です。

「提案型野党」「地方法人税ゼロ」賛否は? ご意見募集 | 玉木氏の寄稿に一言 | 西田亮介 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180911/pol/00m/010/002000d

2018年9月11日火曜日

2018年9月1日TBSラジオ「蓮見孝之 まとめて!土曜日」コメンテーターでした。

2018年9月1日TBSラジオ「蓮見孝之 まとめて!土曜日」コメンテーターでした。自民党総裁選などについてコメントしました。

2018年9月10日月曜日

2018年8月31日TokyoMX「モーニングCROSS」コメンテーターでした。

2018年8月31日TokyoMX「モーニングCROSS」コメンテーターでした。夏休み終了直前ということで、いじめ問題や自民党総裁選、サンマの漁獲量と価格の問題等々にコメントしました。
意図せず、OA中に北条かやさんの人生相談にも乗っていたようです。。

2018年9月7日金曜日

2018年9月1日国際公共経済学会第6回サマースクールを運営しました。

2018年9月1日国際公共経済学会第6回サマースクールを運営しました。主催校、実行委員長、報告でした。

西田亮介,2018,「総理官邸instagramの投稿分析ーー基礎的情報と未投稿内容の検討を中心に」(2018年9月1日@第6回国際公共経済学会サマースクール@東京工業大学大岡山キャンパス).

以下、国際公共経済学会サイトより引用。
http://ciriec.com/2018/07/%E6%AC%A1%E4%B8%96%E4%BB%A3%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%83%A8%E4%BC%9A%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-2/
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日 程:2018年 9月1日(土)
・場 所:東京工業大学大岡山キャンパス西9号館2F 203
・実行委員長:西田 亮介(東京工業大学)
・基調講演:菊地 映輝(慶應義塾大学SFC研究所上席研究員)
「サブカルチャー都市東京ーー新文化政策に向けて」

・プログラム
13時30分〜13時40分 趣旨説明
13時40分〜15時10分 基調講演(含む質疑応答、以下同様)
(一般報告)
15時20分〜16時20分 高松宏弥(東京工業大学院)
「東京圏における外国人集住地域「エスノ・スポット」の検討」
16時30分〜17時30分 西田亮介(東京工業大学)
「総理官邸instagramの投稿分析ーー基礎的情報と未投稿内容の検討を中心に」

2018年9月5日水曜日

就活ルール廃止は、大学生と大学生活、就労環境にどのような影響を与えうるか

 中西経団連会長の2021年春入社組からの就活ルール廃止についての言及が大きな波紋を呼んでいる。
採用指針:廃止表明 経団連会長「21年春入社から」- 毎日新聞
安倍首相、就活ルール維持求める=経団連の廃止方針に反対:時事ドットコム
官邸は「中立」強調=安倍首相の発言を軌道修正-就活解禁:時事ドットコム
就活ルール廃止、企業に困惑=実情反映と評価も-経団連会長発言で:時事ドットコム
同友会代表幹事、就活ルール廃止の言及「前向きに評価したい」:日本経済新聞
 総合すると、経団連は以前から検討していたものの、どうやら十分関係各所と調整した内容ではなさそうだ。そうであるにもかかわらず、9月4日付け朝刊では一面掲載した読売新聞をはじめ多くの報道が流れており、日本社会の「就活」の浸透と関心の高さを浮き彫りにする。
(2018/3/6 18:00)
就活面接3月解禁検討 経団連、21年入社から前倒し:日本経済新聞
(2018/9/5 1:31)
就活ルール見直しへ 経団連・政府・大学が協議:日本経済新聞
 大学生と大学生活、就労環境にはどのような影響をもたらしうるだろうか。そう思って検索していると、城繁幸氏の短いエントリが見つかった。短いエントリだが端的に問題を腑分けし、現状の見立てとしては筆者も概ね同意するものである。なかでも企業サイドが新卒一括採用の終焉が就活のみならず日本型雇用慣習それ自体を終わらせたいのではないかという指摘は重要だ。
経団連会長の就活ルール廃止発言の裏を読む(城繁幸)- Y!ニュース
 付け加えるなら、経団連の弱体化だろうか。就職協定の時代と異なり、外資系企業等のみならず、加盟各社ですら形骸化している。言い換えれば経団連が利益団体として統率することができていないということだ。経済団体や利益団体の力学が変化するなかで、存在感は相対的に沈下している。
 ただし学生のあり方について、城氏が比較的この変化を「そうならざるをえないし、学生と大学は対応するべきだ」と淡々と評している点については違和感も残る。城氏が指摘する将来が訪れたときに、しわ寄せをうけるのは誰か、ということを考えると、それはやはり必ずしも意識が高くない、言い換えれば過渡期におけるボリュームゾーンの学生だろうと推測されるからだ。
 最初から「就活とはそのようなものだ」と十分社会で認識されているならば学生も十分に備えを行うことができるし、そうすべきだ。だが過渡期の学生たちにとってはやや酷に思える。筆者も「就活ルールの廃止、新卒一括採用は経済団体が主導しながら(≒5年程度の猶予期間をおいて)、ソフトランディングのもと終わらせるほかないのではないか」ということを述べた。5年という期間は大学の学生が概ね入れ替わる期間だ。
企業の採用手法、変える時期:日本経済新聞
 学生に甘いといえば甘いかもしれない。だが、大学教員が「大学生中心の就活」のあり方を考えないとすれば、ほかに誰が考えるのだろうか。現在でさえ、長い就活は明らかに大学における教育上のボトルネックになっている。企業は「優秀な学生を採りたい」というが、就活やインターンでこれまで以上に長く、早い時期から大学生をキャンパスから引き離すような自体が生じればこれは本末転倒というほかない。「優秀な大学生を採用したい」という個々の企業の利益にも叶わないはずだ。採用側にとっても大手が大量に内定を出してしまいかねず、また複数の内定を集められる就活に長けた学生ほど多くの内定を早期から獲得し最終的に入社しない可能性もありうる。
 新卒一括採用はドメスティックなルールであることは確かだが、それによって多くの大学生が就職できるという「グローバル・スタンダード」とは異なる利益を享受できていたし、また先行世代が享受していたことも想起したい。実際、諸外国の若年失業率は総じて高い。日本の90%を越える就職率(ただし、分母は就職希望者)の高さは特異だが、これは大学生、多くの普通の生活を送る人の利益だったことになる。就職氷河期やリーマンショックの時期でさえ、大卒者の就職率は90%前後と現在より5ポイント前後低かったに過ぎないのである。それでも社会保障制度等含めて現在にまで禍根を残す大きな問題となった。日本企業の存在感の低迷を考えると、中長期間での現状ルールの廃止は避けられないにせよ、改めて企業の採用活動と大学生が対応できるソフトランディングのあり方が模索されるべきだ。
 追記するなら、新卒一括採用の終わりは日本の大手企業の伝統的なメンバーシップ雇用に終止符を打つことになる。そうであるなら自動昇給や手厚い退職金、伝統的な企業中心の人事戦略といった雇用慣習も見直されていくだろう。そのような意味ではこれはこれから就職活動を行う学生にとどまらず、多くの労働者のキャリアに影響しうる。そのこともよく考慮しながら動向を注視したい。

2018年9月4日火曜日

リレー連載「ぼくたちの子育て時評」更新

『クーヨン』のリレー連載「ぼくたちの子育て時評」の担当回を書きました。子育てと生産性の議論の相性の悪さに言及しました。

2019年4月入学の西田研研究生の受け入れについて

2019年4月入学の東京工業大学の研究生の案内が更新されています。出願要項に書かれている出願締切は11月15日ですが、前月までに試験を実施し、教授会で承認を受けなければなりません。遅くとも10月前半には下記の研究室案内をよく読んで連絡してください。

研究生の出願手続きについて
https://www.titech.ac.jp/graduate_school/international/research_students/privately_funded.html

東京工業大学西田亮介研究室
https://www.ryosukenishida.com/

2018年9月3日月曜日

吉田徹先生編著『民意のはかり方――「世論調査×民主主義」を考える 』(法律文化社)が発売されました。



吉田徹先生編著『民意のはかり方――「世論調査×民主主義」を考える 』(法律文化社)が発売されました。2章分の原稿と2本のコラムを担当しています。下記の通りです。よろしくお願いします。

西田亮介,2018,「ソーシャルメディア時代の民意とその困難」吉田徹編『民意のはかり方――「世論調査×民主主義」を考える 』法律文化社,60-79.

西田亮介,2018,「『イメージ政治』からみえるもの――立命館大学×毎日新聞社のネット選挙調査から」吉田徹編『民意のはかり方――「世論調査×民主主義」を考える 』法律文化社,105-21.

以下、Amazonの「内容紹介」ページからの引用です。
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内容紹介

世論調査は何のためにあるのか、本当に民意を推定することが出来るのか、そもそも民主主義にとって民意とは何なのか。メディア界と学術界(政治学・社会学)の協働により、世論調査法と民主主義論を接合し、「感覚マップ」など新たな方法論を社会に提起する。

内容(「BOOK」データベースより)

社会科学(政治学・社会学)とジャーナリズム(放送・新聞)の画期的なコラボ!―世論調査と民主主義をつなぐ新たな試み。

著者について
吉田 徹(北海道大学大学院法学研究科教授)
岩本 裕(NHKラジオセンターチーフ・プロデューサー)
西田 亮介(東京工業大学リーダーシップ教育院准教授)
三輪 洋文(学習院大学法学部准教授)

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
吉田/徹
北海道大学大学院法学研究科教授
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


2018年8月31日金曜日

2018年8月29日やまもといちろうさんオンラインサロンで対談でした。

2018年8月29日やまもといちろうさんオンラインサロンでやまもといちろうさんと対談でした。およそ2時間淡々と喋り続けて過ぎていきましたが、我々世代からすると、やまもとさんはネットのスターなので、とても楽しい時間でした。

『漆黒と灯火』は新規会員を拡大募集中です - やまもといちろう 公式ブログ
https://lineblog.me/yamamotoichiro/archives/13196118.html 

2018年8月30日木曜日

毎日新聞 #政治プレミア総括 コメントです。「「合法下の過ち」救済は人ごとではない 「強制不妊」倉林さん寄稿に」

今回の毎日新聞 #政治プレミア総括 コメント原稿です。


某所で見かけた、まだ現役感のある三菱スタリオン。バブル期の国産車はさすがに華がある。

2018年8月28日火曜日

「石破ビジョン」は物足りない。

 2018年自民党総裁選にいち早く出馬表明した石破茂氏が政策集「石破ビジョン」を公開し話題になっている。筆者も石破氏のビッグ・ピクチャー(大局観)の欠落が気になっていただけに楽しみに石破ビジョンを読んだ(ところで、この「石破ビジョン」が「石破茂総裁選特設サイト」にのみ掲載され、「石破茂オフィシャルサイト」には総裁選サイトへのリンクが貼られるのみで本体が見当たらないのはなぜだろうか…)。
自民党総裁選に挑む石破茂氏に、いま聞きたい3つのこと(西田亮介)- Y!ニュース
石破氏は自民党総裁選に向けて公開で尋ねた「3つの質問」にどのように答えたか?(西田亮介)- Y!ニュース
 一読して感じるのは物足りなさだ。政策通として知られる石破氏の政策集であるにもかかわらず、内容が抽象的で過度に多様な古典的な政策集に見えるからだ。このマニフェストではまず大項目として「謙虚で正直で国民の思いに近い政治」「透明・公平・公正な政治・行政」「課題に正面から挑み決断する政治」という3点が提示される。いずれも抽象度が相当高いうえに社会のあり方ではなく、石破氏の持論ではあるものの言及されているのは政治の内的問題に限られる。
 パンフレット2枚目にはもう少し具体性が増した5つの中項目と、それぞれの下に細目が提示される。5つの中項目は「ポストアベノミクスへの展開」「個性と自立性を発揮し地方で成長と豊かさを実感できる真の地方創生の実現」「より人を幸福にする福祉社会の実現」「人生100年時代の新たな社会の創生」「自立精神に富み安心・安全な国の構築」である。例えばここで示された3つの大項目と5つの中項目はどのような関係にあるのだろうか。一読の限りでは、対応関係が明確ではなく、後者が前者を実現する政策というわけでもなさそうだ。
 もう少し具体的に見てみよう。たとえば中項目「ポストアベノミクスへの展開」の細目には「格差是正、真の地方創生、技術革新、新しい時代の要請に応じた人材強化に重点を置き、財政規律にも配慮した経済財政運営」と記されている。これは要するにどのような政策を想像すればよいのだろうか。あまり具体像は見えてこない。一事が万事、この調子だ。
 1990年代末頃から地方政治を中心に日本にもイギリス型のマニフェストが持ち込まれ、2000年代を通して相当程度国政も含めて定着した。ポイントは理念と筋道だ。マニフェストは政治家(政党)が政権を奪取した暁にどのような社会と政治を実現しようとしているのか、そのためにどのような政策を実施しようとしているのかを提示する。数値目標等の細目や法案の条文の表記については賛否があるが、ビジョンとそれを実現する手法をわかりやすく社会に示すことに意味がある。
 日本においてこのようなマニフェストはそれまでの実現可能性に乏しい百花繚乱の自民党型「政策集」に対する批判的意味合いがあり、その改善は現代の自民党においても相当程度合意されたもののように思われていた。だが、今回の「石破ビジョン」はどちらかといえば前時代に回帰したかのようだ。見方によっていかようにも受け止められる玉虫色のまさに「政策集」だ。もちろん対する安倍氏サイドは未だマニフェストを提示していない。政策集は見当たらない一方で安倍氏のTwitterとFacebookには「『志』はいささかも揺るがない」というメッセージから始まる随分スタイリッシュなイメージ動画(?)が公開されている。それと比べれば随分マシだが、政策通として知られる石破氏としてはやはり物足りないと言わざるをえない。


 個人的には教育について、約90分にわたって石破氏に質問した上記動画内で現行路線と合致する職業教育や実学重視路線と、石破氏のスタンスは異なるという見解を聞けたと思えたが、「石破ビジョン」では教育の項目の筆頭に「実学重視の教育改革、職業ポートフォリオ教育の推進」という現行路線を踏襲する記述が見られたのも少々残念であった。
 本校執筆時点で報道によれば自民党は5ヶ所での街頭演説と3回の討論会を検討しているという。ただし街頭演説は2012年総裁選では17ヶ所で行われた。したがって相当程度減少したことになる(問題対応で中止になった2ヶ所があるので、当時の街頭演説の当初予定は19ヶ所)。熟議に乏しい総裁選が今から懸念されるが、改めて挑戦者である石破氏サイドから積極的な政策論争を多角的に仕掛けてほしい。現役世代に対する発信に乏しい印象がある石破氏だが、この間、インターネット番組に出演するなど訴求に努めているように見える。今後どのように展開するにしても、自民党総裁選の行く末は広く社会に影響する。この国の将来像、その将来像を実現する手段としての政策をめぐる論争が活性化することを期待したい。

「安倍氏と石破氏の公開討論が見たい!」をwebronzaに寄稿しました。

「安倍氏と石破氏の公開討論が見たい!」をwebronzaに寄稿しました。昨日の「石破ビジョン」公開を受けての2018年自民党総裁選関連エントリ第3弾です。

自民党総裁選に挑む石破茂氏に、いま聞きたい3つのこと(西田亮介) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20180818-00093545/

石破氏は自民党総裁選に向けて公開で尋ねた「3つの質問」にどのように答えたか?(西田亮介) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20180823-00094211/

2018年8月27日月曜日

2018年8月22日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。



2018年8月22日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。徳永さんの『報道ステーション』復帰のため、徳永さんとのコンビは来月限り。ほぼ丸2年にわたってお世話になりましたが、寂しくなります。

2018年8月24日金曜日

Yahoo!ニュース個人少しずつ更新を再開しました。



忙しさにかまけて更新を怠ってきた、Yahoo!ニュース個人の更新を少しずつ再開しました。まだまだ勘所が戻ってきませんが、少しずつランキングなどにも載り始めたりしました。継続は力なり、ということで、続けていきたいものです。

石破氏は自民党総裁選に向けて公開で尋ねた「3つの質問」にどのように答えたか?(西田亮介) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryosukenishida/20180823-00094211/

BLOGOS転載のほうも。コメントはこちらのほうが好調の様子。媒体ごとの特性でしょうか。

2018年8月23日木曜日

石破氏は自民党総裁選に向けて公開で尋ねた「3つの質問」にどのように答えたか?



 2018年8月21日に、構想日本主催第247回J.I.フォーラム「考えることの多い総裁選」が開催され、自民党総裁選を控える石破茂氏におよそ90分にわたって公開で質問する機会を得た。それに先立って、以下の3つの質問をまとめておいた(上記動画がイベント全編のアーカイブ)。
自民党総裁選に挑む石破茂氏に、いま聞きたい3つのこと(西田亮介)- Y!ニュース
 当日は100人を超える集客と、地上波、新聞各社の石破番の政治記者たちで随分混雑するなかでフォーラムは開催された。ニコニコ生放送でも生放送されたようだ。当初2時間のイベントだったが、自民党総裁選を控えて多忙を極める石破氏は開始5分前に到着し、1時間で次のイベントに移動しなければならないことを告げた。すでに5つのイベントや対談を終え、このフォーラムが6件目だという。いささか食傷気味な感は否めず、視線すら一切あわない。これまで幾度か与野党の国会議員と公開での仕事をしたことがあるが、少し珍しいタイプともいえる。
 石破氏の安全保障論や憲法改正論は、本人の著書、新聞、テレビ各社等々至るところで大きく取り上げている。同じ話を繰り返すのに、飽きていたのかもしれない。いずれにせよ、意味があるのは「ほかで聞けない石破の考え」を引き出すことだ。上の「3つの質問」もその意図のもと作られている。
 こちらも仕事の都合で10分前の入りだったため打ち合わせの時間もなく、そういう雰囲気にもならなかった。時間の制限もあるから、ぶっつけ本番である。改めてだが、3つの質問とは、詳細は先エントリを見てほしいが、要するに「将来社会のビッグ・ピクチャー」「政策(主張)の整合性」「教育研究について」であった。シンプルにひとつずつ尋ねていくことにした。ただし、一般に政治家は持論を展開し始めると止まらない。質問とは関係ないことを延々話しがちだし、なにより長い。そこで補助線を引いてみることにしたが、これがあたったような外れたような結果を引き出した。
 補助線とは、「経済成長(を目指す)か、縮小か」「グローバル重視か、ドメスティック重視か」をかけあわせた四象限で、現状の政治と自身の主張を位置付けてほしいというものだった。以下、やり取りの詳細は上記の動画アーカイブを参照してほしいが、石破氏はこれに対して「区分の意味もない。人口減少が既定路線。100年後の日本の存続と安心が重要で、楽観的なビッグ・ピクチャーも必要ない」といきなり一蹴する。
 
 さすがに、こちらも石破氏に火をつけていくことにした。「現状分析的でまるで学者のようだ。政治家ならなにか将来に向けた総合政策はないのか」と切り返し、その後も各所で政策の細部に言及しながら畳み掛けていくことにした。石破氏は「各論の積み重ねの先に、100年後も存在する日本がある。楽観論は必要ない」と主張する。こちらが言及する政策の詳細には反応する。
 政策の整合性について、もっともわかりやすいのが、かねてからの石破氏の主張である財政再建と、地方創生だ。こちらの質問は「消費税増税は必ずしも累進性があるとはいえず、消費税増税は経験的にはかなり消費に冷水をかける。都市と地方では収入に格差がある。整合性がとれないのではないか」というものだ。石破氏は地方が「自ら稼ぐ構造」をつくれば対応できるという。ただし、後半で生活保護をどう考えるのかということを筆者が質問するところとあわせて聞いてほしいのだが、「財政再建ありきではなく、社会保障と両立させるべき」と言及し、生活保護について、引き締めるばかりではいけないと述べる。
 また石破氏の地方創生についての最近の志向は、周知不足と住民自らが担うということに主眼が置かれていることが繰り返される。地域の現状について広く住民に認知させ、自ら地域の担い手になり、稼ぐ(≒納税する?)、そして生涯にわたって稼ぎ続ける主体になることこそが重要だというのだ。関連して石破氏の政治生活の原点でもあり、過去の著書などでも展開される長年の持論でもある「お任せ民主主義からの脱却」について繰り返し言及があった。ただし、それらがどのような道筋や政策によってなされるのか、いま現実として政治や行政、地域に無関心な態度を見せる人々を変えていくのかという点については幾度か質問を重ねてみたが、必ずしも明確にはならなかった。
 教育についてはどうか。事前の筆者のリサーチでは、石破氏と水月会の近著『石破茂と水月會の日本創生』を紐解いても、給付型奨学金と高専の活性化についての言及が水月会のメンバーによってなされるばかりで、その他の石破氏の著作等でも教育についての言及は管見の限りほとんどなされない。そこで「日本の高等教育の良さのひとつは各地方にも様々な学部があって選択肢が豊富にあったことだが、近年実用系学部への再編という名の下予算削減と選択肢の削減がなされている。どう思うか」と説明を挟みながら、問うてみた。石破氏はまず自身の経験でもある慶應義塾高校の良さ、すなわち将来を考える時間があったことから高大接続、そして生涯教育の重要性に触れた。その後、控えめだが、必ずしも予算削減と実用系学部に政策的に収斂させるべきではないと口にした。
 ニコ生コメント、会場との質疑応答で興味深かったのは、沖縄の基地問題、すなわち普天間から名護への基地移設についてと、憲法改正を通じた緊急事態条項と参議院の地域代表的性格の強化だろうか。沖縄の基地問題についてはかなり注意深く、言葉を選びながら「ワーストではない」とした。日米安保と地位協定のなかで米軍基地移設の主導権を事実上持てないなか、安全上の問題を否定できない普天間から名護への移設はワーストとはいえないということだろう。前後の文脈からは、本土も一体となった基地負担軽減策の必要性について主張しているようにも感じられた。緊急事態条項の機能は、筆者の認識としては現行憲法と立法のもとで実現できる/できているのではないかという疑問も残ったが、厳格な日数制限と損害の政府補償を明示するという原理主義的提案はさもありなんと思えた。
 それらに比べると、参院の制度改革はやや苦しく聞こえた。石破氏は「カーボンコピー的な二院があっても仕方がない。一票の格差もさることながら、地域の意見が国政に取り入れられる必要もある。だったら、憲法で参院の地方代表的性格について書き込み、各都道府県単位での議席を保証すべきだ」という。だが、一票の著しい格差については最高裁の違憲判決がある。またそもそも現状でさえ、都市と地方ではすでに地方の一票のほうが重たいという問題と、都道府県単位での議席の割付が一票の格差解消の弊害であることはよく知られているだけに、あまり説得力を感じなかった。
 他にも多くの論点への言及がなされたが、最終的に石破氏はおよそ90分にわたって滞在し議論を続けた筆者の印象は「もったいない」というものだ。共感できる部分もあれば共感できない部分もあるが、石破氏からはやはりこだわりと原理主義、政策へのこだわりを強く感じた。その一方で、「わかりにくさ」と、関連したリップサービスの不足を感じる。石破氏は「それでよい」というのかもしれないが、やはり一般的な生活者には日常生活があり、やはり現代の断片化したメディア環境のもとでは「わかりやすさ」が不可欠だ。それがなくてはマスメディアにものらないし、ネットでも読まれないだろう。難しいものはそれだけで避けられてしまいがちだ。各論を束ねるビッグ・ピクチャーがあったほうが石破氏の主張が伝わりやすく思えるのだ。
 政策至上主義や「正直、公正、石破茂」は石破氏の持論にこそ通じるが、政治の内的課題を取り扱っているだけに、自民党総裁、つまり現状の将来の総理が掲げる旗印としては生活者には物足りなく思えてしまうのではないか。総裁選も含めて、多くの選挙が相対評価であるなら、なおさらだ。公開討論は石破氏に有利といわれるが、実際のところマスメディアのカメラを前にして、相当に時間を制限された環境の下で単に印象だけを問うなら、むしろこの間マスメディアを前にした振る舞いに過剰なまでに長けた安倍氏が有利なのではないか。自民党総裁選の日時が9月7日告示、20日投開票と決まり、総裁選は本格化する。投票こそできないものの結果は広く国民を拘束するだけに、その過程が広く生活者に見えるかたちで実施されることを強く期待したい。
 もうひとつ気になったのは、石破氏の主張が石破氏との意図とは無関係に野党の主張と重複する部分があり、自民党内の「非安倍路線の現実的オプション」として広く認知されることで、野党がますます埋没し、結局自民党一党優位の状況を固定化するのではないかという点だ。これは石破氏の戦いの行方を見ながら、主に野党が考えるべき主題かもしれない。