2018年7月31日火曜日

2018年7月25日Tokyo MX『モーニングCROSS』コメンテーターでした。

2018年7月25日Tokyo MX『モーニングCROSS』コメンテーターでした。ひさしぶりに田上さん、田中さんとご一緒しました。医療情報複写にあたっての医療機関のぼったくり(?)傾向、日銀の統計修正問題などについてコメントし、オピニオンクロスでは余計なことばかりする文科省について扱いました。

2018年7月30日月曜日

「インターネット上の情報流通とその社会的諸課題ーー情報過剰の時代とアノミー、政治の情報化、「公共的な情報流通」の再定義」@第4回情報法セミナーin京都

少々以前ですが、情報法の研究会で下記の通り講演しました。

西田亮介,2018,「インターネット上の情報流通とその社会的諸課題ーー情報過剰の時代とアノミー、政治の情報化、『公共的な情報流通』の再定義」(2018年7月7日@第4回情報法セミナーin京都(京都大学吉田キャンパス)).

報告資料(PDF)はこちら
https://jilis.org/events/data/20180707kyoto_nishida.pdf

全体プログラム等はこちら
https://jilis.org/events/2018/2018-07-07.html


楽しそうだ。

2018年7月26日木曜日

Nishida, Ryosukeさん(@ryosukenishida)がシェアした投稿 -

2018年7月18日Schooの「激論ザムライ」「不寛容社会を生き抜くために -寛容さを失った日本社会について激論-」の回に出演しました。


2018年7月18日Schooの「激論ザムライ」「不寛容社会を生き抜くために -寛容さを失った日本社会について激論-」の回に出演しました。

西田 亮介先生の授業・プロフィール - Schoo(スクー)
https://schoo.jp/teacher/2367


2018年7月25日水曜日

日本の大学に統廃合は本当に必要か?

経営難の私大、3年集中指導…改善なければ公表 : 読売新聞
 現代の日本社会において、大学不要論は根強く蔓延している。なかでも経済界と政界から、その傾向を強く感じる。それを受けるかたちで、文科省も大学の統廃合を2000年代に入って以来さまざまなかたちで推奨してきた。国公立大学のアンブレラ方式もそうだし、国公私立を超えた統合も検討されている。
 冒頭の報道もその流れに位置付けられるものだ。だが、果たして、我々の社会にとって大学の統廃合が理想的な解なのだろうか。改めて考えてみたい。大学の統廃合が想起されるとき必ずといってよいほど言及されるのが、18歳人口の減少と私立大学の経営環境の悪化である。
 文科省の「高等教育の将来構想に関する基礎データ」を参照すると、確かに18歳人口の減少が予想されている。人口構成についての予測は出生数の影響が大きいので、それなりに妥当性を有すると考えられる。この間の120万人から2030年代には100万人を割り込むわけだから、20万人程度の減少が見込まれる。


18歳人口の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用
18歳人口の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用

 私立大学の経営環境の悪化というとき、しばしば言及されるのが、「私立大学の定員割れ(≒定員充足率の悪化)」の状況である。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」でも「大学等の経営状況について」という章の筆頭に置かれている。この資料によると、平成28年度の入学定員未充足校は、257校、私立大学数の44.5%となっている。


私立大学における入学定員充足率の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。
私立大学における入学定員充足率の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。

 確かにこの2つの資料を見ると、大学の統廃合が不可欠だという解を導出してしまうかもしれない。だが、果たして、それだけが解なのだろうか。
 そもそもこの間、大学数は減少していないどころか、2000年代を通して増加している。文科省は1991年に大学設置基準の大綱化を実施した。わかりやすくいうと、規制緩和を通じて、大学の設置を容易にした(すでにこの時点で2000年代の統廃合や集中化の議論と全く整合的ではない)。下のスライドを見てほしいが、この間、大学に限定すればその数は増加している。平成の30年を通じておよそ250校、過去10年に限定すれば、50校近く増加した(近年は1桁の微減傾向だが、私立大学に限定すれば微増傾向)。概ね、学校法人は民間に区分できるが、彼らはまったく「勝算」のない「事業」に参入し続けているのだろうか、という疑問も生じる。


各高等教育機関の学校数の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。
各高等教育機関の学校数の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。

 さらに大学在学者数を見てみると、どうか。平成の30年間で90万人程度、過去10年で6万人ほど増加している(近年はほぼ横ばい)。


各高等教育機関の在学者数の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。
各高等教育機関の在学者数の推移。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。

 ちなみに上のデータには大学院課程(修士、博士等)のデータは含まれていないように見える。というのも、文科省の「平成28年度学校基本調査(確定値)」によれば、大学院課程等を含む、平成28年度の大学在学者数は2873624人とされているからだ。一般に大学と大学院は連続して設置されることが多いだけに、大学経営を考えるにあたって、大学院在籍者数を除外して考える合理的理由はあまり見当たらないように思える。なお大学院在籍者も近年に限定すれば、減少傾向にあるが、2000年代の大学院重点化を通して私立大学にも多くの大学院が設置され、大学院在籍者数は顕著に増加した。


大学院在学者数の推移。「中央教育審議会大学分科会 大学院部会(第81回)」より引用。
大学院在学者数の推移。「中央教育審議会大学分科会 大学院部会(第81回)」より引用。

 経営面についてはどうか。文科省の「学校法人の経営等に関する参考資料」(p.3)によれば、平成26年の帰属収支差額がマイナスになっている大学は219校、私立大学の37.0%だ。さらに過去10年で解散したり、廃止された私立大学の数は年間1桁に留まっている(ちなみに1や0の年が多い)。


解散した文部科学大臣所轄学校法人の数の推移(平成15年度以降)。文科省「学校法人の経営等に関する参考資料」より引用。
解散した文部科学大臣所轄学校法人の数の推移(平成15年度以降)。文科省「学校法人の経営等に関する参考資料」より引用。
廃止された私立大学の数の推移(昭和30年度以降)。文科省「学校法人の経営等に関する参考資料」より引用。
廃止された私立大学の数の推移(昭和30年度以降)。文科省「学校法人の経営等に関する参考資料」より引用。

 こうしたデータを細かく見ていくと、「大学が18歳人口減少下のもとで、学生数が激減し、経営状況が劇的に悪化し、もはや大学統廃合以外の選択肢はない」という結論の妥当性は必ずしも自明ではなくなってくるのではないか。
 さらにいくつかの補助線を引くことができる。日本の「低学歴社会」についてだ。日本の大学進学率はOECD平均を10ポイント程度下回り、男女間、都市と地方のあいだに格差を抱えている。さらに人口あたりの大学院進学者が他国と比較して相当程度少ないことが知られている。


大学進学率の国際比較。文科省「第7期大学分科会の審議事項に係る関連資料・データ」より引用
大学進学率の国際比較。文科省「第7期大学分科会の審議事項に係る関連資料・データ」より引用
修士号・博士号取得者数の国際比較等。文科省「第7期大学分科会の審議事項に係る関連資料・データ」より引用。
修士号・博士号取得者数の国際比較等。文科省「第7期大学分科会の審議事項に係る関連資料・データ」より引用。
大学進学率の地域間格差。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。
大学進学率の地域間格差。文科省「高等教育の将来構想に関する基礎データ」より引用。

 またこの間、日本への海外からの留学生は相当程度増加している。


留学生数の推移(各年5月1日現在)。日本学生支援機構「平成29年度外国人留学生在籍状況調査結果」より引用。
留学生数の推移(各年5月1日現在)。日本学生支援機構「平成29年度外国人留学生在籍状況調査結果」より引用。

 大学進学率の是非については様々な議論がありうるが、少なくとも経済的には第3次産業の存在感が大きくなり、また情報化社会や知的基盤社会を推奨するなかで、日本の「低学歴社会」の現状についてはまだまだ改善の余地がありうるのではないか。つまり都市と地域、男女間の進学率の格差を解消し、OECD平均程度まで大学進学率を引き上げるだけでも18歳人口の減少分は補いうるともいえる。また留学生も大きなポテンシャルを有している。確かに日本の大学は近年世界ランキングのうえでは存在感が乏しくなっている。その一方で、急速に発展する中国を始めとする近隣諸国における中流層の劇的増加と我々の社会以上の学歴志向によって、日本への留学意欲は冷えるどころかいっそう強力になっている。
 運営費交付金の影響が大きい国公立大学と異なり、私立大学の財源は授業料等の学生納付金に依存する。だが文科省は近年は定員管理の厳格化を要請している。入試合格者と入学者のギャップに対して、ペナルティをかけるというものである。経営主体としての大学にとっても、受験の見通しを立てにくい受験生にとっても、理解に苦しむ手法である。
安田賢治のここだけの話:大学定員管理の厳格化で来年も厳しい入試になる!- 毎日新聞
 ここまで概観してきたデータを総合して考えるだけでも、「大学が18歳人口減少下のもとで、学生数が激減し、経営状況が劇的に悪化し、もはや大学統廃合以外の選択肢はない」という結論はかなり近視眼的なものか、あるいは控えめにいってみても相当程度合理的理由に乏しいものだといわざるをえず、拙著等でも言及してきたが、マッチポンプ的で、アドホックに思える近視眼的な政策を多数手がけてきた。
なぜ日本の大学政策は国内外からの指摘にもかかわらず運営費交付金削減と競争的資金政策に拘り続けるのか(西田亮介)- Y!ニュース
国立大学の現状についての基本的な4つの誤解について(西田亮介)- Y!ニュース
 むしろいま求められているのは、時代遅れの行政主導の需給予測や、政治や行政主導の短絡的な「改革」ではなく、データにもとづき各大学に裁量と安定的な財源を委譲することではないか。総合大学が国公私立含め全国に多数あるというのは世界に類をみない知的な多様性と豊かさを意味しているともいえる。大学は一度統廃合してしまえば、容易に再建できるものでもない。そのことの意味を今一度問い直すべき時期に思える。

A COUPLE AT CREEK from Catch Surf® on Vimeo.


現実にはなかなかこうはいかないけど、楽しそう。

2018年7月24日火曜日

『サンデー毎日』の最新号にコメントしました。

『サンデー毎日』の最新号にコメントしました。下記のとおり、デジタルでも配信されています。

アッキー:安倍昭恵さんと“トンデモ科学” 「子どもは母を選んで生まれる」と語る産婦人科医との“仰天関係” - 毎日新聞
https://mainichi.jp/sunday/articles/20180715/org/00m/010/001000d



下記のインタビューに起因すると思いますが、各所で相当読まれている印象です。

「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 安倍昭恵氏インタビュー 
http://blogos.com/outline/197071/

2018年7月20日金曜日

先日、スーパーサイエンスハイスクールの研究課題の一環で政治とメディア、主権者教育等についてヒアリングに来た、仙台第一高校の学生さんたちからずいぶん丁寧なお手紙をいただきました。時間を割いたかいがあるというべきか、とても清々しい気持ちになりました。研究、頑張ってください。

2018年7月5日(木)仙台第一高校の学生さんたちの訪問でした。
http://ryosukenishida.blogspot.com/2018/07/201875.html

渡辺照子さんに『情報武装する政治』の書評をいただきました。

渡辺照子さんに「週刊 本の発見」に『情報武装する政治』の書評をいただきました。かなり端的にまとめていただいていますので、ご一読ください。

〔週刊 本の発見〕『情報武装する政治』
http://www.labornetjp.org/news/2018/0712hon


2018年7月19日木曜日

2018年7月9日Tokyo MX「モーニングCROSS」コメンテータでした。






2018年7月9日Tokyo MX「モーニングCROSS」コメンテータでした。トレーナーの中野さんとの絡みが楽しかった日でした。


これもソフトボード。楽しそう。最近バリエーションがどんどん増えてる気がする。

2018年7月17日火曜日

2018年7月9日連合相原事務局長ゲストレクチャーでした。



2018年7月9日、連合相原事務局長ゲストレクチャーでした。現状の社会課題と認識から始まった先週の神津会長に対して、相原事務局長は将来の日本社会が抱えるであろう社会問題を人口動態等から推測し、そこから翻って現在の働き方の諸問題を豊富な具体例とともに考えさせる内容でした。本学学生たちに対して、「雇う力」をつけてほしいというメッセージと、多くの解決すべき問題群を提示いただき、質疑応答も大変活発で、終了後も質問の列が作られていました。二週にわたって、連合の皆さんにはご尽力いただき大変ありがとうございました。


2018年7月2日連合神津里季生会長がゲストレクチャーにいらっしゃってくださいました
https://ryosukenishida.blogspot.com/2018/07/201872.html

2018年7月13日金曜日

2018年7月5日(木)仙台第一高校の学生さんたちの訪問でした。

2018年7月5日(木)仙台第一高校の学生さんたちの訪問でした。スーパーサイエンスハイスクールに認定されているらしく、そのなかのカリキュラムの一環でそれぞれテーマを立てて研究する事業があるそうです。政治とメディアに関心をもつ3名の学生さんたちがいらっしゃって、2時間近くに渡って熱心に質問して帰っていかれました。彼らの将来が楽しみです。

2018年7月11日水曜日

2018年7月11日Abema News「けやきヒルズ」コメンテーターでした。



2018年7月11日Abema News「けやきヒルズ」コメンテーターでした。キャスターは徳永有美さんでした。西日本の豪雨やボランティア、それから韓国の済州島にイエメンの難民申請が相次いでいるというニュース、それからちょうど速報で参議院の定数6増の委員会可決が入ってきたので、それらについてコメントしました。水害といえば、茨城県の水害のときに友人の実家が被害にあい、泥かきのボランティアに伺ったことを踏まえてコメントしました。

※早速、AbemaTIMESのコメントまとめ記事になっていました。
「国会議員は“SNS感覚”を」 大雨警報当日、オウム死刑執行前夜の「赤坂自民亭」投稿に物議|AbemaTIMES
https://abematimes.com/posts/4527363



2018年7月10日火曜日

「国民の生活重視への期待 野党は想起して--岡田克也さん寄稿に」毎日新聞 #政治プレミア

モデレーターを務めている毎日新聞のオンライン企画「政治プレミア」の第1回の総括コメントが掲載されています。

国民の生活重視への期待 野党は想起して--岡田克也さん寄稿に | 西田亮介さんの総括 | 西田亮介 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180704/pol/00m/010/011000c

下記の、岡田克也氏寄稿へのコメントに連続するものです。

政策なき野党結集では支持されぬ | 岡田さんの寄稿に一言 | 西田亮介 | 毎日新聞「政治プレミア」
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20180622/pol/00m/010/001000c

2018年7月9日月曜日

2018年7月2日連合神津里季生会長がゲストレクチャーにいらっしゃってくださいました。



2018年7月2日、担当講義のゲストレクチャーに連合の神津里季生会長がいらっしゃってくださいました。ご自身の言葉で渦中の働き方改革や、日本の働き方の現状について、お話してくださり、質疑応答では学生からの質問が相次ぎ約30分にわたって、活発な議論が展開されました。ありがとうございました。



2018年7月6日金曜日

2018年7月6日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。



2018年7月6日AbemaNews「けやきヒルズ」コメンテーターでした。今日は柴田阿弥さんキャスターでした。オウム事件関係者の死刑執行、大雨といった突発案件が相次ぎ、1時間半と番組を延長して放送されました。それにしても、オウム事件といえば、メディア関係でも多くの影響を残したのでそれなりに勉強はしたことがあったものの、自分はまだ経験的な記憶が乏しかったので、弁護士の落合洋司先生や当時テレ朝で多くの取材に携わった所さんのコメントは貴重でした。

(以下のリンクで明日まで視聴できます。)
https://abema.tv/channels/abema-news/slots/CfDf9h7mQ9iaK1?autoplay=true

※コメントまとめ記事がでていました。
「信者たちはついていくだけだった」 元担当検事が振り返るオウム“暴走”のきっかけ|AbemaTIMES
https://abematimes.com/posts/4498861

2018年7月5日木曜日

2018年7月2日ラジオ日経Biz&Terminalコメンテーターでした。

2018年7月2日ラジオ日経Biz&Terminalコメンテーターでした。同僚の柳瀬先生がパーソナリティで、昨今の大学事情について二人で話しています。

http://radiko.jp/#!/ts/RN2/20180702222000
Nishida, Ryosukeさん(@ryosukenishida)がシェアした投稿 -

2018年7月4日水曜日

2018年6月6日にURAとの意見交換会が実施され、参加しました。


20180606URAとの意見交換会資料(共同研究へのリクエスト等) from 亮介 西田

2018年6月6日にURAとの意見交換会が実施され、参加しました。上記の資料は当研究室からの共同研究への要望等になります。

リベラルアーツ研究教育院とURA(リサーチ・アドミニストレーター)との情報交換会を開催 | 東工大ニュース | 東京工業大学
https://www.titech.ac.jp/news/2018/041831.html

2018年7月2日月曜日

2018年6月20日エポックシード株式会社森下 麻由美さんにゲストレクチャーをいただきました。



先週水曜日、2018年6月20日にエポックシード株式会社森下 麻由美さんに「~働くってオモシロい~農工大院卒が早朝の表参道を取材に走った新卒1年目 マタハラからGitHub、JAXAまで、PRの面白さと女性のキャリア」と題して、研究室でゲストレクチャーをいただきました。なかなか知ることができないPR実務と森下さんのキャリアについてのお話は大変貴重で、学生たちにとっても貴重なものでした。ありがとうございました。