2015年2月28日土曜日

社会学者西田亮介さんに聴く!現代の若者はどう生きるべきか?

社会学者西田亮介さんに聴く!現代の若者はどう生きるべきか? http://gipj.net/news/n131224/

2013年に、当時の非常勤先で、コンテンツの掲載先にインターンか、バイトか何かをしていた学生さんの求めに応じて収録したインタビューなのだけど、ときどき思い出したようにバズる。今見たところでは、ISISについて言及した新しいコンテンツを押さえて、ランキング1位になっていたりする。ダウナーで、最近流行っている自己啓発とは縁遠いし、なぜ読んでもらえるのか、なかなか不思議ではある。旧知の、インテリアデザイナーの浅子良英さんがうまく表現してくださっていたので、コピペ。なんというか、自分語りの仕事は、あんまりやったことがないので、面映い感じは否めないですね・・・
仕事し始めたばかりの2009年に、評論家の荻上チキさんに録ってもらったインタビューとあわせて読むと、 何というか5年の歳月を思わざるをえないですね。たった5年と捉えるか、あれからもう5年と捉えるべきか・・・個人的には、良かれ悪しかれ、当時は想像もしていなかったところまできた感慨しかないけれど、さてさて。

コミュニティ観察とクリエイティビティ ――西田亮介さんロングインタビュー - 荻上式BLOG (id:seijotcp)
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20090301/p1

2015年2月25日水曜日

今年度、なかなかうまく行かなかったと思っていたプログラムがあって、来年度構成を変えなくてはいけないと思っていた。こちらは重要だと思っているにもかかわらず、やや負荷が高かったからか、毎週人が減っていく。それなりの期間、教員をやってきて、だいぶ図太くなったものの、やはり内心ではそういうのは結構堪える。別件で履修生の幾人かに「来年はがらっと変えようと思っているんだよね」という話をすると、「いや、そこは重要だと思ってたんですよ」と口を揃える。変えるかどうかはもう少し考えてみなければならないけれど、こういうとき少しホッとする。最近かなりスランプ気味なのだけど、そういうときは、こういった日々のちょっとしたポジティブな要素を拾い集めながら、再起を、じっと待つ。

2015年2月24日火曜日

『エクソダス:神と王』



煮詰まって、観てきた。リドリー・スコット監督作品なんですね。いわゆる旧約聖書の出エジプト記とモーゼの物語を描いた歴史スペクタクル。随分昔、やはり出エジプト記を描いた『十戒』を観たけれど、あちらが聖書の「物語」に沿った描き方をするのに対して、こちらは「「物語」がいかにして立ち上がったと解釈可能か」「マスメディアがない時代のカリスマはいかにしてカリスマ性を獲得したか」という点においてかなり踏み込んだ解釈を試みている。確かにさもありなんと思わせるのが興味深い。シガニー・ウィーバーが出演していたのはクレジットみるまで気がつかなかった。

2015年2月21日土曜日

3月21日(土)@ 豊橋 公益社団法人豊橋青年会議所 2015年度3月例会 「ケータイで豊橋の未来を変える~若者へ伝えたいネット選挙と可能性~」

3月21日(土)@ 豊橋にて。
下記、http://toyohashi.mypl.net/event/00000174984/より引用。
※プロフィールとして、「国の最先端」とご紹介いただいておりますが、出身も、現在の勤め先も私立大学で、どちらかというと民間セクターの仕事が多く、国の仕事はほとんど未経験です・・・

―――
“携帯電話で参加する”会場参加型パネルディスカッション
公益社団法人豊橋青年会議所 2015年度3月例会
『ケータイで豊橋の未来を変える~若者へ伝えたいネット選挙と可能性~』

≪講師講演≫
【目的】
若年層がインターネットを介した政治との新しい関わり方を知ることで、自分の意見を広く発信し拡散する土台となる知識を習得して頂くことを目的とし、政治・選挙に対してインターネット上で、できることとできないことを公職選挙法に触れながら分かりやすく参加者に説明致します。
【内容】 
政治や選挙に関して、どこまでインターネット上に発信して良いかを具体的に示すことで、身近に発信できるツールがあることを感じて頂きます。また、その影響力の大きさを示すために、日本以外の国で起きた事例を紹介して頂き、参加者に社会が変わる可能性を感じて頂きます。
【講師】 
西田 亮介 氏
【講師プロフィール】
1983年生まれの社会学者であり、立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授。専門は公共政策、情報社会論で、2013年に著書『ネット選挙――解禁がもたらす日本社会の変容』『ネット選挙とデジタル・デモクラシー』を出版。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター客員研究員、北海道大学大学院公共政策学連携研究部附属公共政策学研究センター研究員。総合研究開発機構客員研究員。毎日新聞社客員研究員。様々な機関で研究員として国の最先端でご活躍の方です。

2015年2月20日金曜日

政策提言『若者と仕事』



若年無業者支援を行う認定NPO法人育て上げネットと、日本マイクロソフト、有識者の皆さんとの協働で作成した政策提言『若者と仕事』が完成し、日本マイクロソフト社のサイトで公開されました。こちらには、提案のコンセプト作成、意見交換会への参加、あとがき執筆等で関わらせていただきましたが、現状と政策の課題を踏まえた提案を、コンパクトにまとめておりますので、ぜひご覧頂きたいと思います。

http://www.microsoft.com/ja-jp/citizenship/challenge/up/youth.aspx

やや深いところにあるので、報告書への直リンクも貼っておきます(上のサイトには若年無業者支援の実践の現状について、いろいろな言及があります)。

※リンク先PDF
支援成果と就労支援における IT の効果について提言 (政策提言「若者と仕事」)
http://go.microsoft.com/?linkid=9875960
(印刷版については国、都道府県議員のみなさんのところにポスティングされたと聞いています)

内容についてもいずれ紹介していきますが、「包摂」「連続」「再挑戦」の支援という3つのコンセプトのもとに、これまでの『若者UP』『若年無業者白書』『無業社会』、それから、この提言のために行った独自の政策の分析等に基づいた提案を行っています。

若年者の雇用対策や貧困の問題に関心が集まる昨今ですが、その現状を知るという意味でもよい資料にまとまっているはずです。

『AERA』2015年2月23日号 ピケティ×佐藤優

『AERA』2015年2月23日号が、ピケティ×佐藤優氏の対談を特集しています。格差特集ですね。この特集の締めにコメントしています。



2015年2月16日月曜日

政策提言『若者と仕事』





今年度の認定NPO法人育て上げネット、日本マイクロソフト社とのプロジェクトの成果です。多くの方々のご助力によって、完成しました。すでに印刷媒体の頒布が始まっていますが、遠くないうちに、Webからも入手できるようになるはずです。そうなった暁には、また少しエントリでも書いてみようと思います。

2015年2月13日金曜日

『アメリカン・スナイパー』


マスコミ試写をいただいたので観てきた。まさにタイムリーな作品といわざるをえない。アメリカのインテリ保守層に好まれそうな、そしてイーストウッドらしいヒロイックな側面を取り入れつつも、主人公の葛藤や家族との関係を丁寧に描いている。9.11や帰還兵の苦悩の描き方など、ハリウッドらしいというか、すでにやや繰り返し描かれており、冗長な点も否定できないが、ある意味では戦争/紛争当事国の感覚なのかもしれない。それよりも、なぜ、どのようにして伝説といわれる狙撃の腕を獲得したのかという描写の乏しさが気になった。本作内では、クリス・カイルは最初から「生きる伝説」なのである。事実に基づく作品であるから、本当に天賦の才能だったのかもしれないし、映画作品に仕上げるなかで割愛された部分なのかもしれない。原作も読んでみたくなった。…と思って、Amazonを見てみたら、映画公開のタイミングにあわせて、映画と同じタイトルに改題して文庫化されるらしい。市場の力である・・・

2月21日劇場公開

公式サイト→
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/



「無業社会」予防が消滅回避の前哨戦

西田亮介,2014,「『無業社会』予防が消滅回避の前哨戦」時事通信社編『全論点 人口急減と自治体消滅』時事通信社,104-7.






2015年2月11日水曜日

集中講義5日目@京都精華大学

京都精華大学での集中講義が終わった。上にツイートしたように、普段とは違った環境で、教育に携わったことで、いろいろと気づき、学びがあった。 まず教員、職員、学生の距離がとても近い。職員が具体的に学生の顔と名前をかなり認知している。教育において、ごくごく基本的なことのようにも思えるかもしれないけど、大規模校では、なかなかそうはいかない。フロント周りの業務は最近では業務委託にしていたりもするので、データではなく具体的に学生の顔と名前が思い浮かぶケースは、当たり前ではない。またおそらく、教育への関心がとても高い。集中講義中、多くの教員やスタッフの方が見にいらっしゃっていた。少なくとも、これまでいろいろ授業をやってきたけれど、非常勤の一コマにそれほど関心をもっていただいたことはなかった(…あるいは、不安視されていたのかしら(汗))。小規模校ならではのきめ細やかな教育のあり方を垣間見た思いだった。他方、強いてネガティブな点をあげると、自分たちのキャリアのメタ認知があまり形成されていない点か。クリエイター教育という、他の一般的な学部教育とはかなり異なった教育を受けているだけに、「その教育を受けた自分が、別の文脈で、どのような価値創出に貢献できるか」という問いに直面する機会は、一般の学部学生より多いと想像される。むろん一般に必要とされる認知ではあるものの、とくに就職を念頭に置いたりする場合、きちんと答えられるようにしておかないとなかなかうまくいかないかもしれない。こういった課題に答えられるようになるならば、いろいろな局面で課題解決、価値創出できる人材を創出できるポテンシャルを十分にもっているのではないか。むろん、ここまで書いてきたのは、5日間という短期間で、ちらとキャンパスを見たなかでの主観的な感想に過ぎない。ありがたいことに、早くも来年度の打診をいただいた。学生さんの様子も見えてきたので、来年度はいっそう作りこんだものを提供したい。

2015年2月10日火曜日

集中講義4日目@京都精華大学

今冬、最大級の寒波とかで、京都は寒すぎるわけですよ・・・米原あたりも凄かったですが。風邪で、欠席者も多かったけれど、ずっと出席している人たちはだいぶ鍛えられてきた、だろうか。 こちらもちょっと疲れてきましたが、最終日も頑張りましょう。

2015年2月8日日曜日

失敗伝説 ~慶應義塾大学・SFC 未来創造塾寄付募集企画~

三田会とかには入ってないけど、いちおうOBなので、寄付してみました。

「1単位の落第と留年で、ガクシャに。」

SFC卒業生有志による、未来創造塾の寄付募集企画。寄付と一緒に失敗談を投稿いただくと、SFCの生協食堂のトレイにあなたの失敗談が掲載されます。 失敗伝説 ~慶應義塾大学・SFC 未来創造塾寄付募集企画~

http://legend-of-failure.jp/

集中講義3日目@京都精華大学


集中講義も折り返しの3日目をフィニッシュ。ところで、キャンパスに孔雀がいたわけですよ。その後、いただいた情報によると、鹿なんかもいるそうで。これはなんでも、芸大なんかでは、ごく当たり前の風景らしいですね。知りませんでした・・・

2015年2月6日金曜日

集中講義@京都精華大学2日目

京都精華大学集中講義2日目だん。集中講義なので、初日に3コマ終わっているにもかかわらず、3名増加するなど(^_^;)

教育歴自体は、最近では有り難いことに、もう5、6年ほどになるのだけど、集中講義を担当するのは今回がはじめての機会だ。短い期間にぐっと負荷をかけるという意味では、普段の講義とはまた違う学習効果があるんじゃないか。じっくり時間をかけて勉強したほうがよい内容と、うまくカリキュラムで併用できると、良いのだろうなぁ。言い方を換えれば、普通の講義と同じ設計だと、うまくハマらないのかもしれない。

2015年2月4日水曜日

非常勤@京都精華大学

今日から、 集中講義で、非常勤講師@京都精華大学。こじんまりとした、アットホームな雰囲気で、なかなか面白い大学。学生たちも、出席率はさておき、ちゃんとやってきた人たちは、とりあえず手と頭を動かしてみることができるみたい。以前、非常勤をやっていたデジハリ院と似てるが、しかしそれよりずっと長く、校風として定着しているような印象。

なぜか「マーケティング論」という名の受業を担当していますが、大学の意向もあって、いわゆるマーケティングのフレームワークや理論を学ぶのではなく、下記の2つを到達目標にしてケーススタディを中心に実施しています。

・論理(ロジック)で、他人を説得できる企画を立てられる。

・論理を、他人と協力しながら、紡ぎだす手法を、実践的に習得し、応用できる。

何をやるのかイマイチよく分かっていないけど、とりあえず、手と頭を動かしてみる、動かし始めてみるということが、自然にできるということは、単に作品を作る以外にも、いろんなところで応用できるよ、という可能性を模索/自覚してもらうのが今回の集中講義の裏テーマ。吉と出るか、凶と出るか。

はじめて回すカリキュラムだけど、思えば、過去には自治体等々の研修なんかでも近い仕事をしたことがありますね。

2015年2月3日火曜日

『全論点 人口急減と自治体消滅』

2月5日発売の『全論点 人口急減と自治体消滅』に参加しています。無業社会の議論と絡めて論じてみました。他の論者の方の議論も気になるところなので、見本誌の到着を楽しみにしています。





2015年2月1日日曜日

『2015年体制』と『潮止まり』の政治状況

西田亮介,2015,「『2015年体制』と『潮止まり』の政治状況」『第三文明』663: 23-5.

特集は、「若者支援を考える」ですが、政治の話をすることになりました。ちなみに無宗教無信仰無信心ですので、悪しからず。