2016年12月11日日曜日

『ゲンロンβ9』

『ゲンロン』、そして『ゲンロンβ』と続いてきた連載の最終回が収録されています。最終回は「POST-TRUTH」とメディア・リテラシーの限界について論じています。この言葉は、2016年を代表する英単語として、イギリスのオックスフォード大学出版局が選んだものです。「BREXIT」、トランプ、日本に引き寄せれば、衆参両院で改憲派≒脱原発派が3分の2を獲得することになり、しかし脱原発派市長が関係自治体で選出されたりと、民意と政治、社会の関係が取り沙汰された一年だったということです。ぼくの仕事でいえば、ひとまず発信者(『メディアと自民党』『マーケティング化する民主主義』)と、ジャーナリズムの現代化(一連の『Journalism』誌掲載論文等)となりますが、この問題の難しさを従来のメディアリテラシー論の限界と絡めて論じたものが連載最終回といえそうです。