2012年12月16日日曜日

3年前も、2年前も「新しい政治」を応援したけれど....

2009年の衆議院選挙のときは、迷わず「新しい政治」を応援した。2010年の参議院選挙には迷いながらも「新しい政治」を応援した。今回の衆議院選挙では迷いながら、今回の「新しい政治」から見た「古い政治」を応援した。

いま、選挙関連のお仕事に出発する前に選挙速報を見ながら書いているのだけど、与党の大物議員が次々と小選挙区で落選し、自公で300議席を超え、どこまで票を伸ばすのかといったところだ。

実は某メディアに、低投票率にとどまった場合には民主は下げ止まるのでは、というコメントを入れていたのだけど大きく外した。それほどまでに普段ぼくたちがTLで目にしている世論とは異なった世界が存在するということが改めて露呈したといってもいいような気がする(ちなみにうちは新聞もとってますけどね)。それはおそらく「若者が投票にいけば...」「ネット選挙が解禁されれば...」「一票の格差が解消されれば...」といった各論では解消されない日本社会の構造的な問題でしょう、と。またもう一つの「無党派層は寝ていてくれればいい」という森元首相の発言から、保守派のネット、従来メディア、現場の相乗効果を企図したPR戦略は一段レベルアップして、「無党派層『も』投票に行ってくれればいい」というものになっていた気がする。選挙への動員はこれまでリベラルの定番言説で、今回も同様だったけれど、受け皿となる具体的な戦術が伴っていなかった気がする。このあたりはPR会社に勤務する知人などに落ち着いた暁にでも詳しく聞いてみたいところだ。

さて、今のところ2012年の「新しい政治」に応援したい要素がデフレ脱却以外に見当たらないのだけれど、ということは一層「現場」を支援する議員を政党を越えて見極めて、より声高に応援、あるいは批判していかないといけないのではないか...と、とりあえず毒にも薬にもならないことしか思いつかないままに、そろそろ出発の準備をしないといけない。