2018年5月7日月曜日

2018年5月4日TokyoMX『モーニングCROSS』コメンテータでした。

2018年5月4日TokyoMX『モーニングCROSS』コメンテータでした。憲法記念日翌日ということもあり、憲法問題等にコメントしました。オピニオンは改めて、国家戦略特区の仕組みについて。少し補足しておくと、番組中にも述べたとおり、最近話題の(?)森友、自衛隊公文書隠蔽、財務省セクハラの一連のスキャンダルと比べれば、加計学園問題は違法性は乏しく、相対的に弱い問題だとは思います。ただそれでも国家戦略特区法と実際の運営に対する懸念は、お友達云々もさることながら、制度の立て付けや運用にいくつもあります。例えば特区から始まった日本版民泊は、なぜか(≒既存事業者のロビーにより)特例から制度化される(住宅民泊事業法)暁には営業日数に上限がつけられたりしています。民泊に特化した事業者が稼ぎにくくなる仕組みで、「世界最先端」のビジネスにも、新規創業の促進にも貢献しているとは言い難いのではないでしょうか。むろんこれは国家戦略特区だけの問題ではなく、より行政総合的な問題ですが、こうした行政運営に対する懸念は多々見られます。これらは「首相案件」と連呼するだけで深められるものではありませんから、野党も審議拒否などと言っている場合ではなく、このような構造上の問題や道義的な責任について国会や選挙を通じてしっかり訴えていってほしいものです。ただ、いまの野党に中長期の展望や政策展望は残念ながら見られません。着実な政権担当能力の醸成を期待したいところです。