若者が「選挙に関心ない理由」語る 鳥大で討論会 - NetNihonkai-日本海新聞 http://www.nnn.co.jp/news/130616/20130616005.html上述のようなエントリもあるが、それではいったい何が(とくに若年世代の)投票率の低さに効いているのだろうか。きちんと調べたわけではなく、あくまで仮説に過ぎないことを断ったうえでだが、日本の教育課程では政局について理解できる道具立てを学ぶ機会が少ないのではないか、ということに思い当たった。
日本史では概ね第2時世界大戦まで、現代社会や政経では民主主義や三権分立といった原理原則としての「政治」は学ぶものの、現在進行形の政治を理解する道具立ては教わらなかった気がする。その一方で、日本の政治はとくに1993年以後、加速度的に再編に次ぐ再編を行なってきており、首相が代わるのも速い。これでは現実の政治の複雑さがあまりに巨大なものになってしまっているのではないだろうか。そのことが、いわゆる「政治的有効性感覚」の低さに結実しているようにも思われる。先日からの、普段政治を扱わない人に向けて政治を語る仕事を繰り返すなかでのちょっとした思いつきであった。
しかし、その意味でも、ゴールデンタイムに、分かりやすく、かつ、十分視聴者を惹きつけられるコンテンツとして政治を語ってしまう池上彰氏の仕事は大切だなあ、と思ってしまう。