2013年4月29日のTBS「サンデーモーニング」で憲法96条改正問題についてコメントしました。最近憲法問題についてもフォーマル、インフォーマルなインタビューを受けることが多いです。去年の東さん、楠さん、境さんとの『日本2.0』での憲法草案企画の影響ではないかと思います。多忙な東さんが、とりわけ非公式な依頼を華麗にスルーして、ぼくのところに流れてくるというプロセスではないか、と。
さて、この特集ではぼくと荻上チキさん、木村草太さんが取り上げられていました。コメントの主旨は、改憲、護憲は状況次第。現在の政局では可。何を改正するのかという内容を全面的に争点にした選挙が必要、と。30分ほどの収録を3分ほどにまとめていただいていたので、その背景で何をコメントしたかというと、現在の政権与党の自民党は2012年の衆院選で改憲問題を、少なくとも全面的に取り上げていたとはいえません。確かに改憲という文言は入っていますが、経済や教育をとりあげた重点5項目には「改憲」という文言は入っておらず、細かい字で書かれた各論でも改憲を取り上げたのは最後の章でした。やはり全面的に争点化を目指したとはいえないでしょう。結局改憲も護憲も国民のある種の意志の問題なので、全面的に争点化されないままに、「変更を用意にするために」手続きから変えていくというのは筋が違うのでは、という主旨でした。仮に手続きから変えていくにしても、やはりこの点を全面的に争点化した選挙が必要ではないか、と考えます。
憲法問題はそもそも発言することさえコスト高なため取材依頼を引き受けるか(2秒半くらい)迷ったのですが、確かに、というか当然のことながら憲法問題の専門家ではないのだけど、しかしぼく程度の知識でさえ憲法問題を発言してはならない、ということであれば、一体どれだけの国民が発言できるのだろう、と思い、引き受けてみることにしました。