研究室情報【進学、研究生、共同研究等希望者等向け】

西田亮介研究室について (about Dr. Ryosuke NISHIDA's Lab.@titech)
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2016年1月26日火曜日

新刊発売、1月29日『民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版』(幻冬舎新書)



1月29日に、新刊『民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校社会科教科書エッセンス復刻版』(幻冬舎新書)が発売されます。1948年から1953年という短い期間に実際に中学高校生向けテキストとして使用された『民主主義』を読みやすく手を入れ、脚注を加え、教材としても活用しやすいように「考えてみよう」というコーナーを各章に設け、解説を書きました。

時代は敗戦直後、GHQに統治され、まだ再独立も果たしていない時代。新憲法、つまりいまの日本国憲法が成立し、東西対立の冷戦が緊張感を増すなかで、戦後復興と新しい歩みを始めようとした日本が、どのようにして、半ば外部から持ち込まれた「民主主義」という概念を消化しようとしたのか、日本人がもっとも真剣に民主主義に向き合わった/向き合わざるをえなかった時代の「痕跡」と「筆致」をぜひ参照してほしいと思います。

法哲学者尾高朝雄ら当時の碩学による、しかしイデオロギーに対しても、ただ理想像をうたうだけではない抑制的な表現の「痕跡」と「筆致」は、それゆえに当時はさまざまな批判の対象となりましたが、現代日本の選挙教育の教材に頻繁にみられる選挙や政治システムのテクニカルな解説ではなく、ある種パッションと深い知性に基づくものといえます。

投票年齢の引き下げ、夏の国政選挙の結果次第では、憲法改正の発議され、見えてきます。国民投票法が定める、おそらくは通常の選挙運動よりも、よほど過激なものになると考えられる投票運動のもとではなく、かろうじて平時といえるいま、ぜひ手にとってほしい一冊です。