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2013年8月9日金曜日

「バルス祭」は「日本人の文化的特質」のなせるワザなのか

天空の城ラピュタ:“バルス祭り”貢献 視聴率18.5% http://mainichi.jp/select/news/20130805k0000e040143000c.html
天空の城ラピュタを見ながら、ソーシャルメディアで「バルス」 とつぶやく人が多かったという。この記事によれば、「毎秒14万3199ツイートとツイッターの世界最高記録を更新」したそうだ。

関連して先日、某A新聞の記者さんから「こういった現象は日本人の文化的特質なのでしょうか」(大意)的な取材のお電話があって「マスメディアの視聴者数と、ソーシャルメディアの普及率を掛けあわせた現象ではないでしょうか」とお答えして「コメント確認させてくださいね」と申し上げたものの、例の如く一向に連絡がなくどんな形で記事になるのか、それとも記事にはならないのかさえよく分からないので、一応ここにそうお答えした理由(?)をざっくりと書いておく。

まず視聴率18.5%ということは概ね、視聴者数は750万人程度と考えられる。ビデオリサーチ社によると、視聴率1%につき、407,540人の視聴者がいる計算らしいから、ラピュタの視聴率18.5%だとかけあわせると、約750万人程度の人たちが見ていたことになる。
「視聴率からの視聴世帯・人数の推定」『ビデオリサーチ社』
http://www.videor.co.jp/rating/wh/13.htm
個人のスマートフォンの普及率は、総務省の『平成24年通信利用動向調査』によれば、31.4%らしい。ラピュタの視聴者は若年世代に偏っているのではないかと想像されるものの、このあたりはよくわからないのでひとまずざっくり先の約750万人にかけあわせてみると、約240万人。このうちおよそ20人に1人程度がバルス祭りに参加して、先の「毎秒14万3199ツイート」に至ったと見なせば、それなりに「さもありなん」と思える気がする。

マスメディアが全国的に系列化していて、これだけの数の同時視聴者数を確保できる国は多くはなく、そのうえインターネットとソーシャルメディア、スマートフォンも普及している国となると、日本以外になく、結果として世界記録になったのではないか、ということだ。たとえばアメリカはCATV網が主流のためエリアごとに分断しており、韓国はネットの普及率は高いもののそもそも総人口が日本の半分程度と少ない。

むろん粗々な数字を、ざっくりと計算してみただけなので正確さはさておくとして、「バルス祭りは日本人の文化的特質!」よりは推論として妥当に思えるのですが、どうでしょうね。

※ざくざく暗算なので、計算間違いがあったらごめんなさい(・_・;)