2016年1月15日金曜日

編著『民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校用社会科教科書エッセンス復刻版』(幻冬舎新書)が発売となります。


1月末に、編著『民主主義 〈一九四八‐五三〉中学・高校用社会科教科書エッセンス復刻版』(幻冬舎新書)が1月29日に発売となります。

1948年から53年にかけて、『民主主義』というテキストが用いられた時期がありました。法哲学者の尾高朝雄ら、当時の一線級の知識人が執筆に関わったものです。当時はおそらく日本人がもっとも民主主義と真剣に向き合った/向き合わざるをえなかった時代で、その時期に、どのように民主主義を普及啓発したようとしたのか、その筆致を参照することは、憲法改正や投票年齢引き下げがテーマとなる現代において、また日本における民主主義の価値やその独自性を考えるうえでも重要なことのように思えます。

もともと上下巻ある分厚いものですので、同書の抄録と、改行や小見出し、脚注を挿入し、可読性を向上させ、はじめにと、現代的意味についての解説を設け、さらに大学の初年次教育や使い方次第では中等教育でも利用しやすいように「考えてみよう」を各章末に設け、さらに新書版という入手しやすい媒体で用意しました。

ぜひ。手にとって見ていただければと思います。

その現代的意味やぼくの(やや捻れた)問題意識についても、おいおい紹介していこうと思います。