研究室情報【進学、研究生、共同研究等希望者等向け】

西田亮介研究室について (about Dr. Ryosuke NISHIDA's Lab.@titech)
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2013年4月13日土曜日

研究費取れた&研究費って何?

2013年度で立命館に来て、2年目になった。年始から科研費落選のお知らせが来たりしてがっかりしていたのだけど、ようやく文系ではちょっとした金額の研究費が取れてホッとしている。


ところで業界が違う人にとっては「研究費って何?」という人もいるだろうから、簡単に説明しておくと、研究費は、1.)研究に関係する利用目的で、2.)大学の管理のもと、3.)規定の国や大学のガイドラインに沿って、利用する。共同研究や科研費などについては大学が一定の間接経費(15〜25%程度)をもっていく。


如何せん、この研究費がないと、仕事で使う本を買うのも、学会に行くのも、調査に行くのも、全部自腹ということになってしまう。それでいて、組織で働いているから、所得税の控除金額が増えるわけでもなく、なかなか大変なのだ。


海外では、この研究費が自らの授業を担当していない期間の給料に相当したりするケースもあるけれど、今のところ日本では獲得した研究者本人の給料にはまったく直結しない(というよりも、ぼくの給料は昇給なしの契約になっている...)。同じように、飲食をしたりするような、中小企業でいうところの交際費などに利用することもできない(いろいろな考え方があるけれど、出版社等が打ち合わせの飲食費を経費にしたりできるように、研究者の社会連携を求めるのであれば、一定程度の柔軟さが必要にも思える。現状ではたとえば外でコーヒーを飲みながら打ち合わせをしたりすると、基本的には自腹=給料等から出す、でも確定申告の経費には参入しにくいということになってしまう)。

では、何に利用することができるのかというと、前述のような、文献、資料の購入、学会の参加費、調査旅費等である。それから作業に対する謝金である。大きい金額の研究費の場合、研究員を雇用したりすることもできる。

最近は人社系でも英語で学会報告をしなければ、という雰囲気が強くなっているけれど、研究費がなければ、何十万円を自腹で払わなければならない。昨今の若手が置かれている状況では、なかなか厳しいものがある。

研究費というのは、計画の良さ、と過去の実績が参照されるので、研究が進めば研究費が獲得でき、その研究費で業績を報告し、更に研究がすすむというポジティブなサイクルに誰しも持ち込みたい。

しかしうまくいかないと、研究費がないので、研究が進まず、研究が進まないので業績も増えず、したがって、研究費もとれず、というネガティブなサイクルに陥ってしまいかねない。

まだ年度も始まったばかり。もうちょっと資金がないとしんどいので、いろいろと挑戦しなくては。しかしまあ、こういうことをしていると、研究者というのは、リスクこそ軽減されているけれど、ちょっとした1人企業みたいなものである。1人でいろいろできるようにならないといけないと痛感。