2013年3月30日土曜日

2013年4月20日14時〜「カタリバ大学特別フォーラム 「希望のシナリオ 震災以後を生き抜く君たちへ」(ゲスト:山口二郎・宮台真司・藤井誠二・西田亮介)」


ひさびさのカタリバ大学。宮台先生にお目にかかるのも、もしかしてちょうど一年ぶりなのではないか、という気がしてきた・・・

以下、NPOカタリバ(http://www.katariba.net/k-univ/13968.html)から引用。

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【限定100名】カタリバ大学 第50講 特別フォーラム
「希望のシナリオ 震災以後を生き抜く君たちへ」
2013年4月20日(土) 13:30開場 14:00~16:15@オリンピックセンター(参宮橋)

山口二郎(北海道大学教授) @260yamaguchi
宮台真司(首都大学東京教授) @miyadai
藤井誠二(ノンフィクションライター) @seijifujii1965
西田亮介(立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授) @Ryosuke_Nishida
司会:寺脇研(カタリバ大学学長) @ken_terawaki

特別価格(高校生:無料 学生:500円 社会人:1000円)
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すぐに申し込む方はコチラ→http://bit.ly/3I3W0
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東日本大震災から二年が経ちました。

仮設住宅で暮らしているわけでもなければ、
ふるさとを警戒区域に残しているわけでもない僕たちにとって、
それはすでに、過去の出来事になりつつあります。

だけどテレビやネットに
2011年3月11日の風景を突きつけられるたび、
僕たちは思い出さないわけにはいきません。

やすやすと堤防を越えていく大津波、
押し流されて行く、家や車、
火柱が上がる夜の街、
そして煙を上げる発電所・・・・

社会は転換点を過ぎた、と学校で習ってきたけれど、
どんな教科書よりも痛切につきつけられたあの日。
絶望の風景の中で誰もが一人ぼっちになりながらも、
それでも不器用なあたたかさを確かめようとしていたあの日。
そして二年が過ぎ、僕達はいったいどんな後日談の中に生きているのでしょう?

開講50回帰年を迎えるカタリバ大学は、
震災後の時代を捉え直しながら、これからの社会をつくる若者と、
これからの社会を見据えるゲストによるフォーラムとして実施します。

僕たちがあの日を越えていけない限り、
東京は今でも被災地なのかもしれない。
この地平から希望のシナリオを描いてみようではありませんか。


(文:カタリバ大学事務局 今村亮)
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お申し込みはコチラ→http://bit.ly/3I3W0
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■日時
2013年4月20日(土) 13:30開場 14:00~16:15

■場所
国立オリンピック記念青少年総合センター 4階
セミナーホール(417教室)

■プログラム
14:00-15:00 ゲストによるパネルディスカッション
15:00-15:30 プレゼンテーション「希望のシナリオ」
15:30-16:15 総括とまとめ

■参加費
高校生:無料
学生:500円
社会人:1000円

■主催団体 特定非営利活動法人NPOカタリバ
http://katariba.or.jp/

■お問い合わせ
ご意見,ご質問などございましたら、
カタリバ大学事務局 k-univ@katariba.net(担当:真辺)までお願いします。
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申し込みはコチラ→http://bit.ly/3I3W0
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2013年3月29日金曜日

政策研究者が政策提言能力を磨く――国際公共経済学会次世代研究部会「次世代政策VOTE」の取り組み

政策研究者は普段何をしているかというと、そのメインはあくまで政策研究ということになる。おおまかにいえば、どのような政策が、なぜ、どのような過程を経て、導入され、どのような成果が生じたか(あるいは失敗したのか)ということについての知見を深めている。その意味において、多くの研究者にとっては政策提言はメインの領域ではない(政策提言を主で担うのは職務からして、政治家と官僚ということになるだろうか)。

・・・しかし、政策研究者が政策提言してはいけない、などということもあるはずがないだろう。それどころか繰り返し霞ヶ関外での政策提言の活性化の必要性がいわれる日本では政策研究者による政策提言はより真剣に考えられてもいいのではないか・・・このような問題意識をもとに、国際公共経済学会次世代研究部会では「次世代政策VOTE」という企画を始めることになった。

「次世代政策VOTE」とは、若手の政策研究者の政策提言スキルを磨くために取り組み始めた政策コンペ企画だ。現状のルールは以下のとおり。


  1. 10分で政策提言を実施、
  2. メインコメンテーター2名と10分で①革新性②実現性③将来性という3つの視点と質疑応答
  3. 全員の報告が終わったあとにフロアと質疑応答
  4. 投票


報告者によって対象分野も多様なので、ニッチな分野はその分野の重要性それ自体も主張しなければならない。

この企画を、国際公共経済学会が従来若手研究会として取り組んでいた春の大会を改組した春季大会@名古屋学院大学で実施させていただいたのだ。プログラムは下記のとおり。

1.『デジタルアーカイブのための著作権制度改革』
発表者:生貝 直人(東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンター 特別研究員)
2.『政策過程へのPRとロビーイングの導入』
発表者:西田 亮介(立命館大学大学院 先端総合学術研究科 特別招聘准教授)
3.『住民参加型政策投票システム』
発表者:松原 真倫(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科博士課程)
4.『人口政策としての移民のガバナンス』
発表者:山田 航(兵庫県立大学大学院経済学研究科 博士課程)
5.『次世代コンテンツ政策』
発表者:山口 翔(立命館大学グローバル・イノベーション研究機構 ポストドクトラルフェロー) 
進行:深見 嘉明
コメンテータ:松原聡(東洋大学) 菊池 尚人(慶應義塾大学)

実施してみると、実にスリリングで、知的なエンターテイメント性を持った企画になった。10分というのは通常の学会報告よりもタイトで、松原先生、菊池先生という実際に政策過程に深くコミットされてきた先生方の厳しいコメントの質疑応答と、フロアの、必ずしも専門分野を同じくしない政策研究者とのやり取りを行わなければならないのだ。

緊張感ある厳しいやり取りが相次いだ。ぼくも報告したわけだが、10分のやり取りをとても長く感じ、厳しいプレッシャーに晒されることになった。また誰に、何票入ったかがその場でわかるので、極めてシビアな結果が出る。言うまでもなく、一般的な学会報告は重要だが、現実の政策に向き合う機会も少なくない政策研究者が腕を磨くためにこうした企画もあっても良い気がした。幸い学会でも好意的に受け止めていただき、今後、いただいたフィードバックなどをもとにして、さらに企画を充実させて、今後も継続的に取り組んでいくことになった。他分野との共催など、いろいろな応用可能性も見込めそうだ。またこうした知的なゲームをコンテンツにすれば、一般の人にも普段政策研究者がどのようなことを考えているのかを、比較的楽しみつつ理解できる機会にもなりえるのではないかとも思った。今後も新しい展開などあれば紹介していきたい。

※国際公共経済学会は、経済学を中心に、政治学、社会学など多様な観点から政策研究を行う社会科学の研究者が集っています。また次世代研究部会では、政策VOTEに加えて、夏にも合宿企画(西園寺会議?(仮))を予定するなど、若手中心の活動を行なっており、新入会員も募集しています。入会案内はこちらまでどうぞ。


2013年3月28日木曜日

業績一覧更新

日本の大学というのは往々にして年度末がひとつの区切りなので業績一覧更新した。
https://sites.google.com/site/ryosukenishida/

だいたいブログにまとめといて、思い立ったときに一定程度まとめて更新するというのが定番化している。最近はresearchmapを使うというのが一般的になりつつあって、アカウントは持っているのだけど、なんとなくこちらこを更新。大学の教員一覧を更新したら、researchmapに自動で、流し込まれたりするとかなんだかいろいろあるという説明を受けたが、頭が痛いのでだいぶ更新していない・・・いずれやらないと。

2013年3月27日水曜日

2013年3月29日(金)24時〜NHK Eテレビ「僕らの地域活性化作戦」『ニッポンのジレンマ』

2013年3月29日(金)24時〜 NHK Eテレビ「僕らの地域活性化作戦」『ニッポンのジレンマ』が放映されます。

建築家の藤村龍至さん、コミュニケーションデザイナーの山崎亮さん、社会学者の古市憲寿さんとご一緒しました。当日某五反田方面の某言論系カフェで、ぼくと藤村さんはじめなんとなくみんなでみようという会があるとかないとか・・・

番組についてはこちら→
http://www.nhk.or.jp/jirenma/

「「僕らの地域活性化作戦」番組収録後インタビュー:西田亮介」→
http://dilemmaplus.nhk-book.co.jp/talk/3713

2013年3月24日日曜日

「政策過程への PRとロビーイングの導入 ――合法化による「ルール」の明示と 過程の可視化を伴った政策立案競争促進に向けて」@国際公共経済学会第1回春季大会「次世代政策VOTE2013」報告資料

2013年3月24日、国際公共経済学会春季大会において開催された「次世代政策VOTE2013」での報告資料です。政策競争の促進とロビイング・ルールの記録明示化を提案。

※「次世代政策VOTE2013」とは、政策研究の学会である国際公共経済学会の次世代研究部会が今回の春季大会から、若手の政策研究者の政策提言スキルを磨くために取り組み始めた政策コンペ企画です。10分で政策提言を実施、メインコメンテーター2名と10分で①革新性②実現性③将来性という3つの視点と質疑応答を行い、全員の報告が終わったあとにフロアと質疑応答ののちに、投票を行います。分野は多様ですが、その分野の重要性も主張しなければなりません。実施してみると、実にスリリングで、知的なエンターテイメント性を持った企画になりました(また別途エントリ書きます)。

http://ciriec.com/conference/spring

西田亮介,2013,「政策過程への PRとロビーイングの導入 ――合法化による「ルール」の明示と 過程の可視化を伴った政策立案競争促進に向けて」@国際公共経済学会第1回春季大会「次世代政策VOTE2013」報告資料(2013年3月24日).


2013年3月23日土曜日

「『僕らの地域活性化作戦』番組収録後インタビュー:西田亮介」公開

「『僕らの地域活性化作戦』番組収録後インタビュー:西田亮介」が公開されてました。

3月29日(金)24時〜のNHK Eテレビ「ニッポンのジレンマ」の、収録後の感想戦の抜粋です。

某五反田の言論系カフェにて、当日この放送を肴に、ぼくと藤村さんがビールを傾けながら反省会をするとかしないとか・・・

http://dilemmaplus.nhk-book.co.jp/talk/3713

2013年3月22日金曜日

大学院生はどのようにモチベーションを獲得するのか?(あるいは、それらは支援できるのか?)

去る2013年3月16日、17日、立命館大学衣笠キャンパスと朱雀キャンパスで、4月からの修士入学生(M0生)向けのセミナーを行った。これまで運営委員だった、博士キャリアパス推進室が、修士博士という5年間のキャリアパスを担当する大学院キャリアパス推進室に改組となったことを受けて、そのまま修士課程のキャリアについても仕事の領域になり、その企画を考えることになった(正確には、企画・運営(とはいえ、大部分は大学院課のスタッフのみなさんのご尽力)・出演といったところ)。

「2013年度 大学院新入生向けセミナー 「大学院で獲得する“充実”」」
http://www.ritsumei.ac.jp/ru_gr/g-support/ability/article/?id=20

従来、M0生向けには主に就職関連のセミナーが行われていたようである(赴任前のことなので、資料でしか知らない)。しかし、今年度から、大学院での広い意味での「学び」について、具体的なイメージを多角的に持つことを目的としたセミナーに変えてみた。従来の就職関連の情報は最後に15分でまとめてもらうことにした。

これはなぜかというと、日本の、そして私学の大学院の現状では、多くの院生が学部と大学院での学びの違いについて、事前にきちんと理解しないままに入学してきていて、そのことで生活や研究のリズムを作れないでいるのではないかと考えたからだ。

そこで、友人の今村亮さんが事務局長を務める、教育、しかも動機付け支援を手がけるNPOカタリバのメソッドを参考に、大学院内で「タテ・ヨコ・ナナメの関係」を築きつつ、プログラムを考えてみた。

大学院でいうところのタテの関係は、教員、OB、現役院生だ。彼らと、学びやキャリアを議論することで具体的なイメージを持ってもらうことを考えた。ただ考えるだけではなく、ワークショップを行うことで、同じM0生たちと、ヨコの関係を形成してもらうのだ。

こうして、午前①に教員とのワークショップ、午後には大学院修了生の社会人OBとワークショップ。そして、午後になると、現役院生たちから、彼らのまさに現在進行形の話を聞きつつ、2年間の広義の学びのスケジュールを立てるのだ(NPOカタリバさんでいうところの、「約束カード」をイメージしました。随所にアイディアをお借りしています・・・)。彼らは必ずしも、参加しているM0生と研究科が同じとは限らないし、研究室も違うから、ある意味一期一会のナナメの関係だ。午前中の教員やOBといった少し年も、距離も離れた存在とのコミュニケーションを踏まえて、直接の先輩と「ほんとのところ」を聞きながら、かたちにしていく。留学の時期、調査の時期、就活の時期、修論執筆の大変さ等々をコミュニケーションしながら、具体的なスケジュールに落としこむのだ。

そしてそのあと、一日目は(株)ビジネスリサーチラボの取締役で、神戸大学大学院博士課程に席を置く伊達洋駆さん、二日目は投資ファンドで働きながら、児童養護施設への支援などを行うLIVING IN PEACEというNPOなど多彩な活動に取り組んでいる慎泰俊さん(早稲田大修士(ファイナンス))の2名のゲストの話を聞きながら、彼らは大学院を出て(あるいは在学しながら)起業するというある意味では「外れ値」的存在なわけだが、それを真似しろというのではなく、それを知った上で改めて各M0生たちが自身のキャリアの位置づけを考え、質問するのが目的だ。ぼくは完全にファシリテーションに回って対談というよりは話を引き出す側に終止していたのだけど、そのかいかどうかはわからないけれど、多くの質問が出された。伊達さんと、慎さんはともによく知っている方々だが、お忙しい中京都までご足労いただき厚く感謝しています(とくに慎さんは終わるや否やトンボ返りで福島でのお仕事に戻られた。感謝・・・)。

このセッションのあと、大学院キャリアパス支援プログラムと、キャリアセンターの取り組みを15分ずつ聞いた。朝10時に集合して、17時までというプログラムだ。そしていま、大学院生スタッフと、参加者それぞれが書いてくれた感想用紙を読んでいる。ぼくは修士の頃から、こういった参加型のワークショップをデザインしてきたが、それでもいろいろと発見があった。良い点も、もちろん悪い点も。

良い点としては、現役院生だ。今回スタッフとして、現役の院生たちに参加してもらったが、そのスタッフたちの存在感が大きかったことがよく分かる。また初めての試みゆえ、あまり細部まで詰めずに、「遊び」を残しておいた(その差異から見えてくることがあるからだ)が、その遊びを見事に機転と創造力を発揮して乗り切ってくれた。2回の事前研修で、このプログラムの目的(大学院での学びを具体的にイメージできるようになること、M0生のモチベーションを引き出すこと等々)、スピーキングの演習等々を行った。初日終了後には多くのフィードバックを出してくれたし、それらは2日目に反映されることになった。ほかにもさまざまな臨機応変な対応を見せてくれた。彼らにとっても、学びのきっかけになったのではないかと思う。スタッフも少なく彼らの協力なしにはうまく行かなかっただろう。

改善すべき点としては、ワークショップの人数や進行、研究科のギャップをどうするのかといったものがあった。ほかにも現役院生たちは多くのアイディアを提示してくれた。これらを来年度のみならず、平時の大学院キャリアパス推進室の事業に活かしていくかが問われている(と思っている)。この大学院キャリアパスの問題は、以前にも述べたように、息の長い問題でたぶん一朝一夕で答えの出ないものだろう。とはいえ、いろいろなアイディアも思いついたので、継続的に大学院課のスタッフの方々、学内のみなさんと連携しながら、形にしていくつもりでいる。

最後に土日にもかかわらず、ご協力いただいた、ゲスト、教員、OB、現役院生スタッフ、そして大学院課のみなさんに重ねて御礼申し上げます。










2013年3月20日水曜日

2013年3月15日「ネット選挙:カネ次第 参院選が商機、業界台頭 西田・立命館大特別招聘准教授の話」『毎日新聞』東京版夕刊&ウェブにコメントしました。

2013年3月15日「ネット選挙:カネ次第 参院選が商機、業界台頭 西田・立命館大特別招聘准教授の話」『毎日新聞』東京版夕刊&ウェブにコメントしました(掲載気づかなかった)。

http://mainichi.jp/select/news/20130315dde041010039000c.html

これだけ見ると文脈がよくわからないので、たぶん以下の記事と対で、掲載になったのだと思われます。

「ネット選挙:カネ次第 参院選が商機、業界台頭 議員秘書「金権選挙に拍車」」
http://mainichi.jp/select/news/20130315dde041010016000c.html

2013年3月19日火曜日

2013年3月10日付『読売新聞』京都版にコメント掲載

2013年3月10日付『読売新聞』京都版にコメントと立命館でのシンポジウムの様子が掲載されていました。2月24日に開催された、宇野常寛さん、千葉さん、大野さんとの「アカデミズムの使い方」の件です。以下、まとめになります。

「まとめ『「アカデミズムの使い方 ──越境する知と多様化するキャリアパス』@立命館大学大学院 先端総合学術研究科」#sentanken」
http://togetter.com/li/461626

ぼくは仕事でもある、大学院のキャリアパス問題等について紹介したのでした。




2013年3月17日日曜日

立命館大学大学院キャリアパス推進室のFacebookページができました

ぼくが仕事をしている立命館大学大学院キャリアパス推進室のFacebookページができました。大学院キャリアパス支援プログラムの案内や、セミナー等の案内などが今後こちらからも告知されるはずです。まだ「いいね!」数が少なく、長いURLなのですが、どうぞ温かく見守っていただければと思います。なお更新しているのは、ぼくではなく大学院課のスタッフです。

https://www.facebook.com/pages/%E7%AB%8B%E5%91%BD%E9%A4%A8%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%91%E3%82%B9%E6%8E%A8%E9%80%B2%E5%AE%A4/434118726669426?fref=ts

2013年4月11日西田亮介×藤村龍至トークショー「2013年、新しい日本を設計する」

2013年4月11日西田亮介×藤村龍至トークショー「2013年、新しい日本を設計する」

去年、ジュンク堂池袋本店で開催され、(たぶん)好評を博した建築家の藤村龍至さんとの対談がゲンロンカフェ@五反田で開催されます。告知の期間が短いので、みなさまよろしくお願いします。

(以下、詳細と申込み先はゲンロンウェブサイトから引用)
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西田亮介×藤村龍至トークショー「2013年、新しい日本を設計する」
前売/2000円 当日/2500円 (1drink付き)

◆==ゲンロン友の会/学生証提示で1500円に!==◆
詳細
昨年9月に行った大好評トークショーの第2回!
『日本2.0』 で鉄道システムを介したマクロな国土計画の構想を提示した藤村龍至さんと、地方における新たな自由のビジョンを提示した西田亮介さん。
二人がともに注目したキーワードが「公共」 「消費」です。

ゲンロンが提案する「福島第一原発観光地化計画」が本格的にスタートし、政権も変わったいま、ゲンロンスクールの第2期講師でもあるおふたりが改めて「建築」 「統治」との視点から日本をどのように設計していくのか、議論します。

登壇者プロフィール

西田亮介(にしだ・りょうすけ)
1983年京都生まれ。
立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授。
専門は情報社会論と公共政策。
編著書に『「統治」を創造する』など。

藤村龍至(ふじむら・りゅうじ)
1976年東京生まれ。
建築家。
藤村龍至建築設計事務所主宰。
東洋大学専任講師。
編著書に『アーキテクト2.0』など。



(以下の『ゲンロンエトセトラ#6』に藤村さんとの対談は収録されています。)


2013年3月15日金曜日

クラウドファンディング:「若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析-」の進捗と御礼

先日ご紹介させていただいた、クラウドファンディング「若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析-」なのですが、みなさまのおかげで開始約8時間で目標金額を達成するという順調すぎる滑り出しを見せました。5月11日まで継続しておりますので、引き続きよろしくお願いします。

「『若年無業者白書――その実態と社会経済構造分析』とクラウドファンディング、そして利益相反ルールについて」
http://ryosukenishida.blogspot.jp/2013/03/blog-post_13.html

優れたアクティビストで、今回のクラウドファンディングを主催されている工藤さんとは違い、だいたいが何事も斜に構えたぼくでさえ、以下のコメント欄に集まった多くのコメントには何かこみ上げるものがあると言わざるをえません。同時に背筋が伸びます。ご協力いただいたすべての皆様に、深い感謝を。引き続きどうぞよろしくお願いします。

https://readyfor.jp/projects/underserved-youth/comments


2013年3月14日木曜日

2012年3月29日(金)24時〜NHK Eテレビ 「ぼくらの地域活性化作戦」『ニッポンのジレンマ』

2012年3月29日(金)24時〜NHK Eテレビ 「ぼくらの地域活性化作戦」『ニッポンのジレンマ』に出演します。

http://www.nhk.or.jp/jirenma/#fukkou

建築家の藤村龍至さん、コミュニケーションデザイナーの山崎亮さん、そして社会学者の古市憲寿さんとご一緒しました。収録は終わっているので、編集待ちというところもありますが、なかなか不思議な展開でした。お時間ある方はご覧いただければと思います。

2013年3月13日水曜日

『若年無業者白書――その実態と社会経済構造分析』とクラウドファンディング、そして利益相反ルールについて

この度、友人で、若年無業者の支援を行なっているNPO法人「育て上げ」ネットの理事長の工藤啓さんの主催で、Ready for?を利用したクラウドファンディングに取り組んでいます。

テーマは『若年無業者白書――その実態と社会経済構造分析』の作成です。

近年NPOが蓄積したデータを用いた白書の作成が盛んになっています。直接の支援のみならず、データに基づいた政策提言の素地にするためです。「育て上げ」ネットは若年無業者の支援に10年近く取り組んできた草分け的存在です。工藤さんも現在の日本における社会起業家の草分け的存在です。社会科学の研究者は社会事象の分析を行うので、定義上フォロワーですが、工藤さんはまさしく社会課題の解決の最前線に立ってらっしゃる方です。

工藤さんとは数年前、社会起業家とソーシャルビジネスの調査でお世話になって以来、良くしていただいて来ました。いわゆる研究だけではなく価値創出でご一緒できたら、と思っていたので、今回の機会をぼく自身もとても楽しみにしています。

また海外では研究者がクラウドファンディングで資金調達することが決して珍しいことではなくなってきていますが、日本では数年前にiPS細胞の山中教授がジャストギビングに挑戦していたケースなどを除くと珍しいのではないでしょうか。いわゆる文系の研究者では寡聞にしてそのようなケースを聞いたことはないように思います。

今回の企画は「育て上げ」ネットが蓄積してきた、支援に関するデータを用いて、白書を作ろうというのが主旨になります。これは突如思いついたわけではなく、2年ほど前からいくつか民間の基金に挑戦して来ましたが、ぼくの腕がいたらず採択には至りませんでした。民間の基金は応募の機会が年に数会と限られているので、採択を待っているといつまでも歳月が過ぎてしまいます。それゆえ今回資金調達にあたって、クラウドファンディングに挑戦させていただくことにしたという次第です。

実は驚くべきことに、工藤さんの信頼と、多くの人が共感してくださったおかげで、公開約8時間でミニマムの金額を達成することができました(これが達成されないと、プラットフォームの使用上支払われないのです・・・汗)。かなりの早さだったようです。ありがとうございました。

今回の企画の、いわゆる「想い」については、すでに主催の工藤さんがブログに書いてくださっています。

「『若年無業者白書-その実態と社会経済構造分析- 』制作に向けて」

工藤さんのミッションに共感したので、今回ご一緒させていただくわけですが、ところで、今回のクラウドファンディングにあたって、いわゆる研究者の利益相反をどうしたのか、という点について、以下に記述してみます。

大学に勤めている方などは、現在研究者の利益相反に関するルールについてご存知のことと思います。分かりやすくいえば、研究者が特定の企業などから直接的な利益供与を受けることが社会の利益や、研究者の信頼にとって望ましくないという立場のもと、近年さまざまなルールが定められています。クラウドファンディングと研究というと、そこから発生する資金と使途が不明瞭になるのではないかということを危惧される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いわゆる研究費としては相対的に多額とはいえませんが、せっかくの挑戦ですからクリーンに実施できるように、今回クラウドファンディングを利用するにあたって、事前に本学のリサーチオフィスと相談して以下の手順を踏むことにしました。

1.  主催(=資金調達)の主体はあくまで、工藤さん

2. 工藤さん並びに「育て上げ」ネットと西田のあいだで共同研究の手続きを行う

このような順序を踏むことで、大学が管理する大学の規定に基づく研究費としての使途しか認められなくなります。たとえばぼく自身の謝金や使途自由の資金にはなりえなくなります(たとえばデータ分析の依頼等で他者に対する謝金になる可能性はありえます)。もっとわかりやすくいえば、ぼくが資料としての文献を購入したりすることはできますが、飲食費等に充てることはできなくなります。研究者は研究が仕事であり、僕自身は幸い現在は大学から給料を得ているので、いわゆるコンサルタントでいうところの人日で積算したりする稼働費のようなものは必要ないのです。

また、今回いろいろ調べたため、現在の大学のルールに則った方法で、クラウドファンディングを利用できる可能性があることもわかりました。若手の、人社系の研究者にとっても今後の応用可能性が期待できる方法だと思いました。この辺りもいずれ、もう少し考えてみたいところです。

これから、工藤さん、「育て上げ」ネットと打ち合わせしつつ、ご期待に応えるアウトプットを創り出せるようがんばろうと思います。成果公開の暁には、改めて告知させていただきます。クラウドファンディング自体は、まだしばらく続きますので、引き続きよろしくお願い致します。

『若年無業者白書――その実態と社会経済構造分析』


2013年3月12日火曜日

ネット選挙に関連したGoogleトレンド

ネット選挙に関連したGoogleトレンドが興味深かったので、まとめて掲載。
いろいろな解釈ができそうです。
Googleトレンドはあくまで相対値で表現されているため、絶対数の比較ではないことに注意。



「ネット選挙」で検索したGoogleトレンド



「政治」+「インターネット」で検索したGoogleトレンド



「政治」+「ウェブ」で検索したGoogleトレンド



「政治」+「ブログ」で検索したGoogleトレンド



「政治」+「twitter」で検索したGoogleトレンド



「政治」+「facebook」で検索したGoogleトレンド

※「政治」+「ソーシャルメディア」は3月12日に検索したところでは、ボリューム不足で表示できないそうです。

2013年3月9日土曜日

「自律」の理想をどのように教育に導入するのか――「揺さぶり」系のキャリアプログラムの提案を受けて

先日とある人材系企業の人と話をする機会があって、それ以来「自律」について考えている。

なんでも近年、人材開発のスキームとしてマズローの欲求5段階説に則った(?)プログラムが流行っているそうだ。「マズローの欲求5段階説」とは、人間の欲望の順序のことで、彼によれば「生理的欲求」「安全の欲求」「所属と愛の欲求」「承認の欲求」「自己実現の欲求」という順番で「人間的な」欲望を志向するようになる。

この原理を逆手にとって、というべきか、たとえば大学生の就職活動や、年配者の転職活動において、需要とかけ離れた、高い(ときに高すぎる)理想を「諦め」させたり、真剣に就職活動に向きあわせたりするのに、いわゆる「安全の欲求」など、マズローの欲求5段階説では低次に位置づけられる欲求を「揺さぶる」のだそうだ。

どのように「揺さぶる」のかというと、「挫折の体験」を徹底的に導入するらしい。結果として人は素直に「現実」を見るようになるというのが「理屈」らしい。全体的に心理学のバックグラウンドがある(?)というのがいろいろな訴求力の源泉にもなっているようだ。それがどこまで真実かはぼくにはよくわからないが、学部生向けのプログラムでは一定の「高い成果」を挙げているのだそうだ。とはいえ、一定程度の割合で、抑鬱症状をきたしたりするので、カウンセリング等とセットにしたりするのだそうだ。

ぼくの業務のエフォートでは大学院、とくに博士課程修了者のキャリアパスとキャリアパスプログラムの開拓が大きな割合を占めているが、この分野にこういったキャリア開発のプログラムをアレンジして導入しませんかというのが彼の提案だった。

残念ながらというべきか、ぼくは即座にお断りした。持ち帰り検討する必要もないとそのときは思った。大学院という場所の理念とそぐわないと思ったからだ。一部の専門職大学院は少し違うのかもしれないが、大学院というのは一応建前でも新しい価値を創出すべき場所で、大学院生はそういった、理想をもった人材であるべきだと思ったからだ。

とはいえ、どこか後ろ髪を惹かれる部分がなかったかと言われればウソになる。なぜかといえば、確かに自分の過去の経験を振り返ってみても、追い込まれて発動する「火事場の馬鹿力」は重要なきっかけだったと思うからだ。修士の院生になって研究時間を伸ばさざるをえず収入が激減したとき、博士1年&非常勤助教の任期の終わり間際で、突如内定と思われていたキャリアパスがポシャったとき、確かにそれらの問題を打破する方法を必死で考えた。前者ではワリのいい調査系バイトをもらったり、最終的にはデータ分析系の研究テーマに見切りをつけ、後者では公的機関の調査部門に「就職する」という、博士院生としてはなかなか例がないのではないかという選択をした(ただし、これらが「正解」だったのかはよくわからない。とはいえ、今のところぼくのキャリアはこれらの経験なしに語ることはできない、と思っている)。

こういった誰しもあるであろう「火事場の馬鹿力」の記憶が、先のような「揺さぶり」系のプログラムを肯定的に評価してしまうのではないかと思った。だが、よく考えてみると、火事場の馬鹿力と計算された「揺さぶり系」プログラムには自律という点で大きな差がある。火事場の馬鹿力は確かに状況は追い込まれているが、抜け出す方法を考えているのは自分だ。他方、「揺さぶり系」プログラムは「追い込まれている」という状況認識から、「自分の価値を見切る」「低い条件に納得する」といった「気付きの方向性」まで高度にデザインされており、自律的とはまったくいえない。

しかし自律していないから、「揺さぶり系」プログラムは意味が無い、とも言い切れない。というのも、自律性を指摘した途端に、「自律はどうやって獲得するのか」「自律できていない人はどうするのだ?」という問題が惹起するからだ。現在では大学院でさえ、これらの問題を避けては通れない。残念ながら、この問題に明確に答えは出せてはいない。それでいて、大学院という場所に揺さぶり系プログラムの提案を断ったことには後悔していない(今のところ)。歯切れが悪いけれど、この問題をどのように調停するか、ということを考えることに、大学院のキャリアパス、いや大学生も含めたキャリアパスの問題解決のヒントがあるような気がしている。

2013年3月7日木曜日

浜松

日曜日に某国営放送番組の収録が終わって、大学の仕事で京都日帰りから、サーフショップで一泊二日で浜松にサーフィンに行ってきた。気がつけばあっという間に木曜日の朝になっていた。残念ながら写真のように波は外れ(膝〜モモ、やや強オンショア)。浜松は湘南のような内海と違って外海だからか水が冷たい。びっくりするほど冷たい。頭がキンキンしてしまうくらいに冷たい。今回はロングボードを持っていったけれど、ブーツなしだったので、1時間くらいで冷たさに負けてお腹いいっぱいになって早々に終了・・・とはいえ、BBQと温泉、新東名を堪能してリフレッシュ。海沿いのまちは海産物が美味しいですね。新東名は道路標示がLEDになっていて明るかったりと、とても走りやすいけれど、覆面パトカーだらけみたい。随所でスピード違反で止められたのか「パトカーのあとについてきて下さい」という電光掲示板が点灯した覆面パトカーのあとをとぼとぼ走っていく車を見た・・・ご愁傷様です・・・

2013年3月2日土曜日

「次世代政策VOTE 2013」を行います。

国際公共経済学会という経済学が中心の、学際系政策研究の学会に所属しているのですが、この学会の春季大会が3月23日に開催されます。修士論文賞や若手研究者の報告会も行われるのですが、今大会から「次世代政策VOTE」という企画を試行することになりました。

政策研究者がただ政策を研究するだけではなく、政策提案能力も磨きませんかという企画です。それを、会場で聴いていただいている学会内外の研究者、実務者、政治家、行政関係者等のみなさんに評価してもらおう、という一種の知的なゲームです。今回はぼくが企画委員長を務める国際公共経済学会の次世代研究部会のメンバーが中心となっていますが、今後広く一般に募集して企画していくことも考えております。

なお国際公共経済学会は、「経済学会」という名称ですが、ぼくや共同規制が専門の生貝直人さんはじめ経済学が専門ではない研究者も少なからず所属しております。また次世代研究部会は「研究歴の若い研究者」で構成されていて、博士課程〜PDのさまざまな研究者が参加しており、今回のような企画や、夏には宿泊での研究合宿(サマースクール)も予定しております。ぜひ若手社会科学系研究者のみなさまは参加していただければと思います。入会/問い合わせはこちらから。

以下、「次世代政策VOTE 2013」の詳細です(http://ciriec.com/conference/spring)。
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◇第3セッション <次世代政策VOTE 2013>(曙館4階 403教室)        14:40~17:10

  次世代研究部会を中心とした若手研究者が、各専門分野で今後実現すべき政策提案をプレゼンテーションし, (10分程度)それを基に議論を行います。そのやりとりを受け、審査員及びフロアの出席者(及び観衆)が、 ①革新性②実現可能性③将来性などの観点から評価・投票を行います。



1.『デジタルアーカイブのための著作権制度改革』

発表者:生貝 直人(東京藝術大学 総合芸術アーカイブセンター 特別研究員)

2.『政策過程へのPRとロビーイングの導入』

発表者:西田 亮介(立命館大学大学院 先端総合学術研究科 特別招聘准教授)

3.『住民参加型政策投票システム』

発表者:松原 真倫(慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科博士課程)

4.『人口政策としての移民のガバナンス』

発表者:山田 航(兵庫県立大学大学院経済学研究科 博士課程)

5.『次世代コンテンツ政策』

発表者:山口 翔(立命館大学グローバル・イノベーション研究機構 ポストドクトラルフェロー)

進行:深見 嘉明

コメンテータ:菊池 尚人(慶應義塾大学)他

【お知らせ】Yahoo!個人にアカウントができました。


Yahoo!さんからお誘いいただき、Yahoo!個人にアカウントができました。これはなかなか面白い仕組みで、個人がオピニオンを提供するのだけど、PVやバナークリック広告の売上に応じて、著者にレベニューシェアが行われるらしい。巨大なトラフィックを誇るであろう、Yahoo!ならではのサービスかもしれない。メルマガのように閉じず、オープンでありながら売上も上がれば一石二鳥なのだろうけど、一体どんなものなのだろう。よくわからないので、とりあえず何はともあれ、時々更新してみることにしたい。やっぱりこういったサービスは使ってみないとわからないもんね。

とりあえずタイトルは、すでに@parsleymood氏から「リタイヤ後のエッセイスト風w」と軽く揶揄られていますが当人俄然若手の駆け出しのつもりでおりますから、関係各位のみなさまにはタイトルには突っ込まないようによろしくお願いします。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryosukenishida/