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西田亮介研究室について (about Dr. Ryosuke NISHIDA's Lab.@titech)
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2013年1月18日金曜日

【就活中の学生さんたちへ】「コミュニケーション能力に自信があります」という表現は逆説的にコミュニケーション能力の困難を示してしまっているかもしれない?

時節柄、エントリーシートや自己PRの相談を受ける機会が増えてきました。ところで、最近のトレンドといえば、やはり「コミュニケーション能力」。今日も授業のあと、エントリーシートを持ってきた非常勤先の学生さんのエントリーシートの書き出しが、これでした。

「私はコミュニケーション能力に自信があります」

「ふーん、そんなものかもね」と読み飛ばしてしまうかもしれませんが、この表現、結構な問題を含んでいます。一歩立ち止まって考えてみると、実際にコミュニケーション能力が高い人は、自ら「コミュニケーション能力に自信があります」というでしょうか。あるいは、いま隣で期末試験の勉強をしている友人が「俺/私、コミュニケーション能力に自信があるんだよね」なんて口にしたらどうでしょう。おそらく「ちょっとどうかしてしまったのではないか」と思ってしまうでしょう。

よく考えれば、エントリーシートに記載する場合もまったく同じなわけです。数多のマニュアル本の例文集のコピーアンドペーストなのか、就職窓口でそのように指導されるのかはよくわかりませんが、結構な頻度でこんな書き出しをしている人に(毎年)出くわします。

このように「私はコミュニケーション能力に自信があります」という表現は、逆説的にコミュニケーション能力に某かの困難を抱えている可能性を露呈してしまいかねません。

換言すれば「私はコミュニケーション能力に自信があります」と言わずに、書き手にコミュニケーション能力があるように思わせる、そんな表現力が問われています(この「コミュニケーション能力」概念についても議論がいろいろあるのですが、それについては気が向けばまたそのうち)。些細な点ですが気をつけてみるとよいと思います。

あと他にも、頻繁に目にして、気になっている/しかしちょっと考えてみればごくごく当たり前の事項がありますので、気が向いたらときどき書いてみることにしたいと思います。