2012年9月26日水曜日

2012年9月30(日)『ソーシャル・チャレンジ ~自分の手で新たな社会をデザインする~』関根健次 × 西田亮介 × 吉野次郎

9/30(日)『ソーシャル・チャレンジ ~自分の手で新たな社会をデザインする~』関根健次 × 西田亮介 × 吉野次郎

(以下、http://aoyagy.net/info/207より引用)


― 若い世代に政治の間口を広げたい。政治をもっとソーシャルに、そして「自分ごと」として考えるきっかけを作りたい ―

この想いから、「My Policy Lab」を立ち上げました。身近なテーマで多様な人を集めて話し合い、よりリアルに考える。MPLは、こうした場を作り、“政治をもっとソーシャルに”というコンセプトのもと、社会や未来について考えていこうと思っています。9月30日(日)に第2回目のトークイベントを開催します。

今回のテーマは、『ソーシャル・チャレンジ』です。『ソーシャル・チャレンジ』とは、社会には様々な問題や困難がある一方、それに立ち向かい「世の中をよくしよう!」と行動を起こす人の活動を意味します。彼らの思いやアイデアを、どのように実現していくのか。民間⇔政府という二項対立ではなく、立場や年齢を超えて共にチャレンジしていくことが求められているのではないでしょうか。

パネラー、そして参加者の皆さんの異なる視点を交えながら、政治の役割、
未来をどう創りあげていくのかについて考えていきたいと思います。

今回は、世界の問題解決に取り組む社会起業家の関根健次氏(ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役)、気鋭の若手社会学者の西田亮介氏(立命館大学大学院 特別招聘准教授)、アメリカの学生と一緒に被災地支援をした実績を持つ吉野次郎氏(大手広告代理店勤務)をパネラーとしてお迎えします。皆様と共に語らい、ここで育まれた輪が社会を変える力になればと思います。ぜひご参加いただければと思います。

※尚、本イベントは60名限定です。お早めにご応募下さい!
※ご参加される方は、本イベントページの登録に加え、下記フォームにもご登録お願いします。

https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dC1uc2hMcGd3QlBPSjdWNzZJLUU4R2c6MQ#gid=0

または、info@aoyagy.net に氏名、住所、連絡先を明記のうえ、お申込みください。
よろしくお願いします。

【開催日程】
9月30日(日) 

【時間】
(15:45受付開始)
16:00~      イベントスタート
16:10~16:25  講演 (関根健次氏)
16:25~17:25  パネルディスカッション (登壇者全員)
17:25~17:45  会場とのQAセッション
18:00        終了予定

【会場】
エスプレッソ・アメリカーノ横浜ビジネスパーク店
(横浜市保土ヶ谷区神戸町134 横浜ビジネスパーク・ウェストタワー1階)
http://espresso-americano-ybp.on.omisenomikata.jp/
相模鉄道(相鉄)線 天王町駅より徒歩10分

【参加費】
1,000円(ワンドリンク付き・会場払い)
【参加人数】
60名

■ゲスト登壇者(五十音順)
・関根健次氏 ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役社長
ベロイト大学経済学部卒業(米国)後、主にIT業界に勤務。

2002年にユナイテッドピープル株式会社を創業し、世界の課題解決を目指す事業を開始。
募金サイト「イーココロ!」やネット署名サイト「署名TV」を運営。2009年からは映画配給事業を開始。2011年からはUFPFF 国際平和映像祭を開催。NGOエクマットラ日本窓口を担当。2011年4月にはエクマットラと共にストリートチルドレン支援目的のレストラン「ロシャヨン」をバングラデシュ、ダッカにオープン。2012年にはInterFMスペシャルプログラム「UNITED FOR PEACE」で番組MCを担当。著書に『ユナイテッドピープル』。

・西田亮介氏  立命館大学大学院 先端総合学術研究科 特別招聘准教授
国際大学GLOCOM客員研究員。東洋大学・学習院大学・デジタルハリウッド大学大学院非常勤講師。

専門は情報社会論と公共政策。社会起業家の企業家精神醸成過程や政策としての「新しい公共」、情報化と政治、日本のサーフカルチャーの変遷等を研究。1983年京都生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。同大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同大学院後期博士課程単位取得退学。著書に『「統治」を創造する』、『大震災後の社会学』等。

・吉野次郎氏  前ハーバード・ケネディースクール日本人会代表(大手広告代理店勤務)
大学院卒業後、シンクタンク、官庁への出向を経て、広告代理店にて消費財メーカーの営業を担当。

その後、一念発起して会社を休職、ハーバード・ケネディースクールにてMPA(行政学修士)を取得。吉野氏が主導となり、今年3月にクラスメイトを東北の被災地に連れてきた「ジャパン・トリップ」は、『ハーバード 若き知性が見た被災地』というタイトルでNHK-BS1スペシャルのドキュメンタリーとして放映された。
■ファシリテーター
・青柳陽一郎氏 みんなの党 衆議院 神奈川県6区支部長
大学卒業後、国会議員秘書としてキャリアをスタート。

2005年、第三次小泉内閣の国務大臣政策秘書を務める。
NPO法人TOKYO TOMORROW 副理事長、ベトナムフェスティバル事務局長を兼務。

2012年9月25日火曜日

関西カタリバ大学 特別企画「“きっかけ”に満ちた世の中にするには?」


同志社大学とSFCの学生がコラボ主催で、NPOカタリバと関西でカタリバを導入されているBrainHumanityさんが協力されている企画だそうです。寺脇さん、今井さんと。万難を排してお伺いします。

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関西カタリバ大学 特別企画 「“きっかけ”に満ちた世の中にするには?」

(協力:NPO法人カタリバ・NPO法人BrainHumanity)


2012年09月29日(土) 18:00〜20:30 @遊子庵 京町家室町


学 長:寺脇研(京都造形芸術大学芸術学部教授)@ken_terawaki

ゲスト:西田亮介(立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授)
    今井紀明(NPO法人D×P共同代表)

すぐに申し込む方はコチラ→ http://bit.ly/NPyF0S

2012年9月24日月曜日

日経新聞電子版にインタビュー「企業の採用手法、変える時期 立命館大学大学院特別招聘准教授・西田亮介氏 働けない 若者の危機 第2部 既得権の壁(5)インタビュー」掲載中です

日経新聞の電子版に下記のインタビューを掲載いただいています。

「企業の採用手法、変える時期 立命館大学大学院特別招聘准教授・西田亮介氏  働けない 若者の危機 第2部 既得権の壁(5)インタビュー」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM17013_Y2A910C1000000/

無料の会員登録をすると、月20本まで読める記事です。
大人向けの媒体のため、珍しく上の世代に対してちょっと棘があることを言ってみました。

2012年9月23日日曜日

「なぜ『列島改造論2.0』なのか」@2012年9月22日「新しい日本を設計する」

昨日建築家の藤村龍至さん、ライターの速水健朗さんと池袋リブロさんにて、「新しい日本を設計する」という『日本2.0』の刊行にちなんだイベントに登壇していました。集客に苦戦しているという話だったのですが、蓋をあけてみれば100人越えの大入りでした。ありがとうございました。下は昨日ぼくが使ったスライドです。フォントが小さくて見にくかったという話もありましたし、前半3分の1くらいしか使っていませんが、せっかくですので全部アップしておきます。おいおい感想もまとめてみようと思います。

2012年9月21日金曜日

高岡伸一・篠原徹也・西田亮介,2012,「PROPS プロトーク」2012年9月16日 @大阪 DESIGNEAST

今月は建築の方と話す機会を数多く持たせていただきました。今週末の藤村さんとの企画も含めて、あといくつか今後も続くはずです。同じ対象を見ながら、手続きの再現可能性にこだわる社会科学と、「リサーチ」から主観性と差別化に徹底的にこだわる建築やデザインを専門にする人たちとの物の見方の違いを改めて確認したり、いろいろと考える契機になりました。また改めて説明したなと思うのですが、これまで自明だった「つくること」が、デザインや建築の分野で、たとえばアノニマス・デザインや「誰しも関与できる」デザイン等の登場で自明のものでなくなり、改めて「つくること」と公共性と前提が問われるようになってきた印象を受けます。両者は完全には一致しませんが、社会科学の文脈でも公共の問題が主題化しています。日本においては民主党鳩山内閣の「新しい公共」の宣言に象徴されるような社会的包摂と公共部門への革新性の導入の両立に対する志向であり、もう少し射程を広げればニュー・レイバーによる「第三の道」のような、あるいはそののちの「ビッグ・ソサエティ」のような財政的制約と社会的包摂の両立に対して比較的積極的な介入を含意した文脈かもしれません。ガバナンスの多様化、あるいは、情報技術を通じた直接民主主義的な政治の可能性も熟議などを絡めながら、主題化しています。むろん両者は重なるところと重ならないところがあるのですが、「つくること」の公共性という主題は、ひとつの端緒になりうるのかな、などと漠然と考えています。

高岡伸一・篠原徹也・西田亮介,2012,「PROPS プロトーク」2012年9月16日 @大阪 DESIGNEAST.(http://props.a-ri.jp/290

2012年9月17日月曜日

SNS+ミーティング

2012年9月15日SNS+ミーティングというセミナーにて講演してきました。珍しく、というか、普段全くお声がかかることのない思想的に左のみなさんが中心に40名くらいの方が集まってくださいました。講演とパネルディスカッションを経て、多くの方々と意見交換させていただきました。その時の資料を置いておきます。

西田亮介,2012,『ツイッター議員のコミュニケーション――定量分析からの考察』.
https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJZ1FyajI4N2lxVms

思想信条は共有しませんが、若手の方々は支持基盤やアイデンティティ、世代間ギャップについていろいろと悩みを抱えていらっしゃるようです。僕が申し上げるべきことはあまりありませんが、外交やイデオロギーといった現状の社会システムとのギャップが大きい主題について棚上げすることを社会的に明言したうえで、生活者の意見を丁寧に拾いつつ、その方法を革新していくような生活者に密着した政治勢力の存在意義は、政治の多様性の観点から見ても現在でも一定程度残されているようにも思えます。逆にいえばそちらに行けないならば、歴史的に見てもその役割と存在意義は今後一層厳しくなっていくしかないのかもしれない、とも。


2012年9月14日金曜日

新しい日本を設計する(西田亮介×藤村龍至 司会 速水健朗)

新しい日本を設計する(西田亮介×藤村龍至 司会 速水健朗)

https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJR2FYTHhVZ1N5Wlk
(リンク先Google Drive内PDF)

建築家の藤村龍至さん、ライターの速水健朗さんとご一緒させていただくことになりました。リブロ池袋店での『日本2.0』刊行記念イベントになります。今月に入ってから、建築関係の方とご一緒する機会が増えているのですが、藤村さんは数年前に、まだNHK出版から出ていた頃の『思想地図』でご一緒させていただいて以来、ぼくが建築に関心を持つきっかけを作ってくださった方でもあるので楽しみです。ちょうど、以下のようなまとめもありますが、最近流行っている「作らない建築家」に対する疑問を教えてもらおうという個人的な楽しみもあります。藤村さんは以前から「批判的工学主義」を掲げられていて、「批判しつつも、作る主義」を明言されていて、建築の文脈の外部から見ると素直に共感できます。なおかつ、建築による「新しい公共」を掲げられていたり、いろいろと議論のポイントがあるので楽しみです。ぜひぜひ。

「西田亮介氏と藤村龍至氏の「つくらない」主義に関するやりとり」
http://togetter.com/li/372879

2012年9月7日金曜日

横浜ハーバーシティ・スタディーズ2012感想

昨日、横浜ハーバーシティ・スタディーズ2012でゲストレクチャーと、講評を担当させていただきました。
http://www.yhcs2012.com/

「都市の書き替えと横浜の新しい「構え」」が全体テーマで、建築/都市計画系の学生と、社会科学系の学生が4つのチームに別れて、6日にわたってフィールドワークや調査、提案を行うという企画です。社会学者の南後由和さんと建築学者の門脇耕三さんという明治大学のお二人がディレクターを担当していらっしゃいます。ただ社会科学と建築が出会うというだけではなく、そこにインフォグラフィックスという可視化技法の習得と活用を導入することで、斬新な提案の創出を企図していらっしゃいました。

訪れてみると、学生たちがとある一室に集まって、大量のデータや収集してきた写真を眺めて議論していました。凄まじい熱気でした。

ぼくは、「『新しい公共』の広がりと課題」というテーマをいただいていたので、社会変動としての新しい公共と、政策としての新しい公共の概要を駆け足ながらかいつまんで説明しつつ、それらが必要とされる背景であるところの、公共サービスの供給主体が国や地方自治体などに限られ、かつ、均質的なサービスにとどまり、かつ供給側にも既得権益化が生じているような、特殊日本的な「硬直化した公共サービス」の打破に建築は何ができるか?ということを考えてほしい、とリクエストさせていただきました。

その後提案フェーズに移って、彼らの現在までの進捗プレゼンにコメントしていく側に。横浜、関内、みなとみらい、伊勢佐木町あたりを4分割し、4つのチームがそれぞれのエリアを担当するという形でした。どのチームも、調査は斬新な視点を採用していてとても興味深いものばかりでした。ただ提案になると、ありがちな「カフェ」や「ミュージアム」といった建築にありがちなものに「逃げている」ものがあったので、その点は突っ込ませていただきました。もし建築の強みが論理や客観性に関心を持つ社会科学と対照的に徹底的に主観的であることにあるのだとすれば、リサーチだけではなくやはり提案も土地の固有性と提案者の固有性を徹底的に活かすべきだろう、と。時間は大幅超過でしたが、とても知的刺激に満ちた時間であり、空間でした。

思えば建築と社会科学は、ともに都市や地方、公共(空間)という主題を扱いながら、ともに議論し共同研究する機会は多くはありません。今回改めてその重要性を思いました。加えて「リサーチ」という時の、微妙なニュアンスの差にも。社会科学がリサーチクエスチョンと仮説に基づいて、それらに適宜修正を加えながらも論理を重視してリサーチするのだとすれば、建築/都市計画のリサーチは対照と、調査者の主観を活用して「意味」を読み取っているように思えます。Aという対象から、調査者を介して、A'を読み取り、さらにA''・・・と展開していくとでもいえばいいのでしょうか。同じ対象を前にしても、見出すものが全く違う。両者が共同研究をしない理由はないといっても過言ではないのではないでしょうか(笑)その意味において、門脇さんと南後さんの試みはとても意味があるものだといえると思います。

あと建築の問題なのか、今回集まった学生たちの関心の問題なのかはわからず、なおかつ我田引水で恐縮なのですが、「公共」に対する意識/関心は弱いのかな、という印象を持ちました。しかしよく考えて見れば、縮退都市にせよ、リノベーションや過疎の問題にせよ、広義には公共の再構築と刷新が問われているとってよいでしょう。このような問題系に対して、建築の人たちがどのような「解」を提案するのだろうということは個人的にますます強い関心事項になってきました。制度変更でしか変えられない要素(たとえば正統性の付与や、参入規制の撤廃等)もあれば、逆に建築によって制度変更を待たずに問題解決できる要素もあるのではないか、と。

今回はゲストとして呼んでいただきましたが、ぼく自身も大変刺激を受けました。現在進行形でいくつかの地域振興の企画にかかわっていることもあって、視野が広がりました。おそらくあのような場と企画をデザインするために、門脇さん、南後さんには大量のロジと準備、ご苦労があったこととお察しいたします。お声がけいただいたことに感謝しつつ、一端筆を置くことにしたいと思います。





2012年9月5日水曜日

「地方分権改善の可能性〜「大都市地域における特別区の設置に関する法律案」の成立とその展望」寄稿しました。

BLOGO編集部からの依頼で「地方分権改善の可能性〜「大都市地域における特別区の設置に関する法律案」の成立とその展望」寄稿しました。
http://blogos.com/article/46122/

今回の法案でできるようになったことと、その意味を簡潔にまとめてみました。