2012年6月28日木曜日

「地域ビジネスを担う新しいソーシャルビジネスの現状と振興方策」『新産業政策研究かわさき』10号

久々にソーシャルビジネスについての原稿を書きました。

西田亮介,2012,「地域ビジネスを担う新しいソーシャルビジネスの現状と振興方策」『新産業政策研究かわさき』第10号,72-86.


リンク先GoogleDrive: https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJNnNScmpKMUgxaVE

2012年6月20日水曜日

日本公共政策学会第16回研究大会

6月16日、17日と日本公共政策学会第16回研究大会が、立命館大学朱雀キャンパスで開催されました。ぼくは共同報告と、パネルディスカッション司会兼報告を行いました。

小野塚亮・西田亮介,2012,「ソーシャルメディアは政治家を雄弁にしたか―Twitterを活用する国会議員の双方向性と伝播力の分析―」日本公共政策学会第16回研究大会若手報告セッションⅠ「公共政策とそのダイナミズム」.

自由公募セッションIV「パネル討論:ガバナンスの創造とpublic/private概念の再構築」司会
パネル配布資料(リンク先Google Drive):https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJRzNJd3owZHBydW8

西田亮介,2012,「『新しい公共』の機能不全とその構造」日本公共政策学会第16回研究大会自由公募セッションIV「パネル討論:ガバナンスの創造とpublic/private概念の再構築」.
配布スライド(リンク先Google Drive)https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJRzNJd3owZHBydW8
報告原稿(リンク先Google Drive)https://docs.google.com/open?id=0B0B5uWzoUmnJS3NjQVlPak5nRlk

しかし、今回の日本公共政策学会では大都市制度に関連したシンポジウムや、民主党の松井孝治議員も登壇されいた福祉国家の存続可能性に関するシンポジウムなど見所の多い有意義な研究大会だったように思います。公共政策と社会学の架橋に関心があるので、今後もこういった政策系の学会にも関わっていく所存でいます。

あと個人的には関西の同世代の公共政策関連の先生方とご挨拶させていただくことができたという意味でもよい機会でした。昨今社会学者は民族大移動(?)的に、というか、シンプルに採用が活発に行われている関西に移っていて、知人も多いのですが、公共政策関連では知人が少なかったもので貴重な機会になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

NTTコミュニケーションズ【With a Partner☆得だね!情報】Vol.310「第3回 原石を磨く ~島根県におけるプログラミング言語Rubyと産官学連携によるIT産業の振興 (後編)」

先週配信。連載「ICTと地域変革の道具箱」

NTTコミュニケーションズ【With a Partner☆得だね!情報】Vol.310

西田亮介「第3回 原石を磨く ~島根県におけるプログラミング言語Rubyと産官学連携によるIT産業の振興 (後編)」『ICTと地域変革の道具箱


恒例のボヤキなんですが、これどなたか読んだ方いらっしゃったら、感想超希望です・・・聞くところによると、話すと超絶長くなる諸般の事情で配信規模の相当大きいメールマガジンらしいのですが、本当に誰かに読まれているのか知りたく・・・

2012年6月16日土曜日

『BRUTUS』734号

『BRUTUS』734号の「あたらしい仕事と、僕らの未来」という特集に、「新しい働き方はなぜ注目されているのか」というテーマで寄稿しました。この号はちょっとした経済しもびっくりするくらい充実していて、いろいろな働き方を(『BRUTUS』らしく、かっこよく)、垣間見ることができます。Googleやデザインファームなど、なかなか外からはうかがい知ることができない組織内の新しい働き方にはとても関心が湧きます。そういえば、以前にもムックのようなかたちで、『BRUTUS』は働き方を特集していたような気がしますが、いよいよ経済誌のみならず、これまで芸術やデザインを取り扱っていた媒体がそういった分野に本格参戦していくるのでしょうか。それはそれで、意図せざるかたちかもしれないですが、ビジネスや働き方の領域に、日本的な文脈で少し、コジャレた右脳的思考のようなトレンドが導入されるのかもしれないな、と半ば妄想的に思いました。

さて、日本全国天気が思わしくないようですが、今週末は学会と研究会が立て込んでいるため、京都で過ごします(早朝から移動中・・・)。みなさま、よい週末を。


2012年6月10日日曜日

2012年6月9日日本学術会議公開シンポジウム『3.11福島第一原子力発電事故をめぐる社会情報環境の検証』にて報告させていただきました

2012年6月9日日本学術会議公開シンポジウム『3.11福島第一原子力発電事故をめぐる社会情報環境の検証』にて報告させていただきました。

西田亮介,2012,「ソーシャル・メディアを利用した政治家による福島原発事故情報の発信と拡散」.

最近、ツイッター議員の研究にも取り組んでいるのですが、そのツイート群をもとにしてどのように情報発信を行っていたか、また彼らはツイッターのなかでどのような社会ネットワークを形成しているのか、という内容でした。ちょっと20分で話すには盛り込みすぎていたかもしれません・・・

ところでこのシンポジウムは日本学術会議社会学委員会メディア・文化研究分科会が主催したシンポジウムでした。メディア研究の著名な先生方とご一緒させていただき完全に若手枠でしたが、温かく迎えてくださいました。

「メディアの化石化」メディアの二項対立(マス/ソーシャル等)の融解、専門家によるユニークな「情報提供」の是非等話題は多岐に及びました。3時間半という長丁場ですが、社会科学を専門にするものにとっても議論するべき論点が多様に含まれる主題だということを改めて認識しました。

2012年6月8日金曜日

2012年6月4日一ノ関→陸前高田市→気仙沼市訪問

6月4日にNPO法人「育て上げネット」理事長工藤啓さんのお誘いで、陸前高田市や気仙沼市を訪ねてきました。主たる目的はこの日の午後に、陸前高田市と(株)バリューブックスが、図書館再建のためのプロジェクト「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」を記者発表する場所に同行させていただくことでした。

(株)バリューブックスはいわゆる古本を扱う事業者ですが、以前から買取額相当を寄付する事業をNPO等と協働でおこなっており、今回は被災し再建の目処がたたない陸前高田市の図書館復旧の費用の一部を充当するためのプロジェクトを立ち上げたというわけです。また陸前高田市の久保田崇副市長は内閣府にお勤めだったとき以来の再会でした。

その記者会見を実況してみたのですが、それをまとめたものが以下になります。

2012年6月5日陸前高田市×(株)バリューブックス「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」記者発表まとめ

(株)バリューブックスの中村社長の発表はとても真摯で好感を持てるものでした。翌日にはさまざまなかたちで記事として配信されました。

「古本を寄付金へ、岩手県陸前高田市がバリューブックス社の協力で「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」を開始」『カレントアウェアネスポータル』

「被災図書館 古本で再建へ 陸前高田ゆめプロジェクト」『東京新聞』 

「岩手・陸前高田市、古本活用で被災図書館再建 業者と組み」『日本経済新聞』


(久保田陸前高田市副市長と握手をする(株)バリューブックス中村社長)


また久保田副市長には陸前高田市の現状等いろいろとお話をいただきました。

その後、工藤さんの案内のもとバリューブックスのみなさまとともに、途中、SAVE TAKATAさんなど、陸前高田市、そして気仙沼市を駆け足で訪問させていただきました。未だ歴然と残る震災の爪あとと、同時に確かな復興の息吹を感じました。

(以下、陸前高田市と気仙沼市から)





2012年6月6日水曜日

2012年6月6日甲南大学「NPO/NGO論」ゲストレクチャー

本日、甲南大学の「NPO/NGO論」のゲストレクチャーに呼んでいただきました。テーマは日本の社会起業家/社会的企業。甲南大学を訪れたのは初めてでしたが、いわゆる甲南山手の高級住宅街に、端正な建物が立ち並ぶキャンパスは圧巻でした。学生のみなさんも熱心で、終わったあとに何人も質問に来て下さりました。

また今回お声がけいただいた宮垣先生はなんとSFC1期生とのことで、こういったかたちでSFCの先輩とお目にかかれたことはうれしいことでもあります。また阿部真大さんのゼミの学生さんもいらっしゃったり、麻木久仁子さんのラジオを聴いてくださっている方がいらっしゃったりと、ぼくにとっても大変楽しいゲストレクチャーでした。

「ツイッター議員のコミュニケーションーー定量分析からの考察」『人間会議』2012年夏号

6月5日発売の『人間会議』2012年夏号に、

西田亮介・小野塚亮,2012,「ツイッター議員のコミュニケーションーー定量分析からの考察」『人間会議』2012年夏号,64-9.

という論文を寄稿しました。2011年の冬頃からSFC政策・メディア研究科の小野塚亮くんと進めている情報社会における政策研究の成果の一環です。

先日情報社会学会で報告したのが現在探索中の領域だとすると、今回はわりとオーソドックスな定量分析と現行制度とのあいだでいえることをまとめてみた、といったところです。

まだ見本誌をぱらぱらめくっただけですが、『人間会議』今号ではソーシャルメディアと社会科学、エネルギーの未来、地域活性化と個人的にも興味深い特集が組まれています。山脇先生や前嶋和弘先生らも寄稿されている模様です。興味深いですね。あとでちゃんと読んでみることにします。



2012年6月5日火曜日

佐々木俊尚×田原総一朗×80年代生まれの若者4人第五回「『弱者のノマド論』とムラ社会崩壊後の社会保障」

佐々木俊尚×田原総一朗×80年代生まれの若者4人第五回「『弱者のノマド論』とムラ社会崩壊後の社会保障」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32211

これにて最終回となります。

閑話休題...



先週の土曜日、アクアラインをわたって某千葉県南のポイントまで、5'11"のトライフィンショートボードと5'4"のクアッドフィッシュを抱えて波乗りに行って来た。「地形がいい」と聞いていただけあって、腹前後の波ながらそこそこ遊べる波。いつ以来か思い出せないくらいひさびさに3ラウンド波乗りしてしまった。写真は3年ほど乗ってるクアッドフィッシュ(のお尻)。サンディングフィニッシュの軽い仕上げのためだいぶぼこぼこ&黄ばみが出てきた。やっぱり波がトロいときには抜群に楽しい板。帰りは木更津のあたりでポルシェがお尻を側壁にぶつけたらしく大渋滞していたけど、それを抜ければあとは小一時間といったところ。23区内に引っ越してからはじめての千葉行きだったけれど、それなりに近いことが判明した。有料道路を使えば湘南1時間、千葉南2時間15分というのは東京は海から遠いようで、結構近い。

翌日は恒例のファミリーカップに出てロングボード優勝、ショートボード3位(http://www.t-sticksurf.com/info/diary.cgi?no=1010)。体力を鍛えられたら...と思うのだけど、なかなかそうもいかず。毎年もうちょっと大会出てみようと思いつつなかなか足が向かないけれど、今年はもうちょっとやってみようかな、と思ったり。



2012年6月1日金曜日

イオンモールKYOTO


せっかく京都勤務になったのだから、というわけでもないけれど、10年ぶりの「関西の空気」みたいなものを思い出すべくいろいろなところに足を運んでいる。イオンモールKYOTOもぼくが関西に住んでいた当時は存在しなかったものだ。平日の夕方、立命館からの帰りに寄ったのだけれど、幸か不幸かフロアはがらがらだった。外観こそ京都の街並みに調和するべく、他所のイオンモールより考慮されている。しかしテナントは巨大なUNIQLO、巨大な無印、巨大な某書店となんら代わり映えのしないものだった。イオンモールKYOTOのようなショッピングモールを見るたびに、残念な気持ちになる。せっかくの土地と空間に新しい構造物を創る資源を持っているのに、なぜ足をひっぱりあうテナント構成になってしまうのだろう、と。京都駅周辺にはすでに数カ所のUNIQLOが存在するし、大型書店も昔からアバンティ内にある。周辺商店街や既存商業施設とバッティングしない、今までなかったテナント構成にすれば、地域の魅力は増したのではないだろうか。もちろん一定の集客力とターゲットの間口が広いテナントを多数取り揃えたくなるのはわからなくはないけれど、それは京都駅周辺の大型テナント開発の歴史が全く学習されていないな、と思ってしまう。15年ほど前にもこうした大型商業施設の開発ラッシュが起きた時期があるが、いずれもいまでは姿を変えてしまっている。このように地域の付加価値を高める誘因の設計を民間企業が行わない/行えない場合、誰がその設計や提唱を行っていけばいいのだろうか。